775日前 鶴見で宇宙人を説得する

文字数 616文字

こちらは廃品回収車~。ご不要になった品は何でも引き取ります。どうぞ気軽にお声をおかけください~。
リサイクル精神に目覚め地球のために動いているのか。たいした心がけだ。
でも、あなたの居場所はそこではないはず。
き、貴様たちは愚かな地球人である中里五希と御浜早霧。

私は心を入れ替えた。温暖化に一直線な愚かな地球人のために、私が人肌脱ぐことにした。

人肌でなく一肌だ! おろかな宇宙人め。

今のお前とは戦いたくない。それに温暖化対策を個人個人に押しつけるのは国家の欺瞞だ。国単位企業単位で抑制することこそが必要。それに気づいてくれ。

五希君、それは違う!
俺はパシンと頬を叩かれる。
西の某大国と東の某大国の企業たちこそが温暖化の原因。それは分かっている。でも、草の根こそがなおも必要よ。そのために私たちは戦い続ける。魂のクラッシュが訪れる日まで。
……そうだったな早霧。
うん……。
言い忘れたがここは鶴見だ。

鶴見の湾岸寄りで見つめ合う二人。それを見るボス宇宙人の目に涙が浮かんだ。

……ひひひ。愚かすぎる地球人どもめ。私もそれに加えてくれ。
俺たち三人は鶴見の夕日に照らされながら抱き合う。こうして最強のライバルであったボス宇宙人が仲間に加わった。

だとしてもまだ足りない。魔法少女中島はどうでもいいとして、師匠である悪魔使い吉川、某国のくノ一であるミンミンを仲間に加えないと。

そしてなにより、純朴な女子高生の忍を……。俺たちの仲間集めにエンディングなどない!

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