765日前 くノ一と再会する
文字数 742文字
いつだか訪れて放りだされた俺を誰も覚えていない。
ミンミンまでもが……。
いや違う。これは彼女の演技だ。
知らぬ間に俺の評価はうなぎ登っていたのか。
だが、通り名が気にいらない。五希だからゴキ、物心ついたときからのニックネームのままではないか!
プルート、いやミンミンが俺に抱きつく。
煙幕が漂い、気づくと二人は淵野辺駅前にいた。
彼女を白金台魔道団にスカウトするために町田まで来たのだが、話が違う方向に傾いてきた。
しかし三千年の歴史を持つ某国のくノ一こそ我が団には必要。
こうして俺とミンミンは彼女の金で金沢に旅することになった。ひと晩などと限られた時間でミンミンを説得してやる!