顧愷之1 会稽の風景
文字数 366文字
桓温4、桓温5、謝安50
「史上最強の画家じゃね?」
と
そんなかれが
そして、
会稽はどうでしたか?
顧愷之にそう聞くものがあった。
顧愷之、答える。
「千もの峰々が高さを競い、
万余の河川が流れを争う。
それらを覆うように
草木が豊かに繁茂する様は、
まるでもくもくと緑の雲が
立ち込めるかのようだったよ」
顧長康從會稽還,人問山川之美,顧云:「千巖競秀,萬壑爭流,草木蒙籠其上,若雲興霞蔚。」
顧長康の會稽より還ぜるに、人は山川の美を問う。顧は云えらく:「千巖は秀を競い、萬壑は流を爭い、草木は其の上に蒙籠とせるに、雲の霞蔚と興りたるが若し」と。
(言語88)
顧愷之
画家として名を馳せまくっている。一方でその言動もなかなかにユニークである。まあ、おかしな人ではある。