謝尚4  天空のメロディ

文字数 339文字

謝尚(しゃしょう)に較べられることを
不満に思う人がいた。

そう言う人が割と多かったらしい。
ブサメンだったのかな、謝尚。

だから桓温(かんおん)さま、釘を刺している。

「お前らな、そんなこと
 軽々しく言うもんじゃないぞ。
 あれに琴を持たせて、
 北の窓の下、膝立ちで爪弾かせてみろ。
 あれこそが天空のメロディだ、って
 ビビるからな」



或以方謝仁祖不乃重者。桓大司馬曰:「諸君、莫輕道仁祖。企腳北窗、下彈琵琶、故自有天際真人想。」

或る者、以て謝仁祖に方ぶるを乃ち重きとせざる。桓大司馬は曰く「諸君、輕く道う莫かれ。仁祖の北の窗の下にて企腳し、琵琶を彈けるに、故より自ら天に際す真人の想有り」と。

(容止32)



「容止」編として考えると云々かんぬん。それよりも北の窓に込められてる寓意を教えてくれ。

ここも礼記か。礼記なのか。
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