金谷二十四友 謝安語る

文字数 516文字

謝安(しゃあん)さまは「金谷の遊」、
西晋後半に名士たちが集まった
パーティーの参加人物について、
こう評している。

「あの集まりの中で一番優れていたのは、
 蘇紹(そしょう)であったろうな」

なおその集まりには、
当時権勢を誇っていた
賈謐(かいつ)二十四友」が
勢揃いしていた。

蘇紹は、そのうちの一人である
石崇の姉の夫。ついでに言えば、
蘇則の孫であり、蘇愉の子だ。
誰?

それにしても、二十四友のうちの誰かが
ナンバーワンってわけじゃないんですね。

うーん二十四友(笑)



謝公云:「金谷中蘇紹最勝。」紹是石崇姊夫,蘇則孫,愉子也。

謝公は云えらく:「金谷が中にては蘇紹が最も勝れり」と。紹とは是れ石崇が姊の夫,蘇則の孫,愉の子なり。

(品藻57)



賈謐二十四友
賈謐は賈充の孫、賈南風の甥、賈午の息子。その友人なのだから、彼らは賈南風政権華やかなりしときにトップクラスの名士として名を馳せていたことになる。

なおメンツは、
石崇(せきすう)歐陽建(おうようけん)潘岳(はんがく)陸機(りくき)陸雲(りくうん)繆徵(びゅうちょう)
杜斌(とひん)摯虞(しぐ)諸葛詮(しょかつせん)王粹(おうすい)杜育(といく)鄒捷(すうしょう)
左思(さし)崔基(さいき)劉瓌(りゅうかい)和郁(わいく)周恢(しゅうかい)牽秀(けんしゅう)
陳眕(ちんしん)郭彰(かくしょう)許猛(きょもう)劉訥(りゅうとつ)劉輿(りゅうこう)劉琨(りゅうこん)

となっているが、石崇潘岳二陸左思劉琨以外世説新語には全然いない。なのでまぁ、そう言う集団がいましたよ、的に紹介するくらいでしょうかねー。
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