何充2  サボれよお前

文字数 515文字

王濛(おうもう)劉惔(りゅうたん)支遁(しとん)を連れて
何充(かじゅう)の家に遊びに行く。

だが何充、書類仕事に夢中。
彼らの方を見ようともしない。

なので王濛、何充に言った。

「せっかく支遁どのと共に伺ったのです。
 仕事などサボって我々と清談を
 かわしあうべきでありましょうに、
 なぜそうも頭を垂れ、あくせくと
 書類なぞと戯れておられるのです?」

すると何充、答える。

「私がこの書類を回さずして、
 誰がそなたらの生活を守るのかな?」

この返しは大絶賛を受けたそーである。



王、劉與林公共看何驃騎,驃騎看文書不顧之。王謂何曰:「我今故與林公來相看,望卿擺撥常務,應對玄言,那得方低頭看此邪?」何曰:「我不看此,卿等何以得存?」諸人以為佳。

王、劉と林公は共に何驃騎を看れど、驃騎は文書を看て之を顧ず。王は何に謂いて曰く:「我、今、故より林公と來たりて相い看たらば、卿は常務を擺撥し、玄言の應對を望むに、那んぞ方に頭を低くし此を看たるを得んや?」と。何は曰く:「我れ此を看ざらば、卿らは何ぞを以て存せるを得んか?」と。諸人は以て佳と為す。

(政事18)



蔡謨さんのときといい、こいつら邪魔したりバカにするために誰かのとこ訪問するよね。にしても「仕事なんぞより俺らと遊べ」とか、お前ら……ってゆう。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み