王爽2  いやこわっぱだろ

文字数 397文字

王濛(おうもう)さんの孫にして王恭(おうきょう)の弟、王爽(おうそう)
かれが東晋(とうしん)末きっての奸物、司馬道子(しばどうし)
お酒を飲んでいた。

司馬道子、酔っぱらうと、
王爽のことを「こわっぱ、こわっぱ」
と呼びだした。

むっとする王爽、答えるよ。

「我が祖父は簡文帝(かんぶんてい)と若き頃より
 お付き合いを重ねて来られたお方。

 加えて我がおば王穆之(おうぼくし)哀帝(あいてい)に、
 我が姉の王法恵(おうほうけい)孝武帝(こうぶてい)に、
 それぞれ嫁いでおります。

 このような家門の者にこわっぱなど
 おるはずがありましょうか?」



王爽與司馬太傅飲酒。太傅醉,呼王為「小子。」王曰:「亡祖長史,與簡文皇帝為布衣之交。亡姑、亡姊,伉儷二宮。何小子之有?」

王爽と司馬太傅は飲酒す。太傅は醉い、王を呼びて「小子」と為す。王は曰く:「亡き祖の長史は、簡文皇帝と布衣の交を為したり。亡き姑、亡き姊、二宮に伉儷す。何ぞ小子の有りや?」と。

(方正65)



……うん、そう言うとこだぞ☆

相手はそんなすごい家門の
さらに上位のひとなんですが、とゆう。
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