桓玄1  床が陥没

文字数 386文字

桓玄(かんげん)が簒奪をなした直後のこと。

桓玄の座る玉座、その後ろの床が凹んだ。
べこっと。

群臣ビビる。
何せ桓玄様クソデブである。
もしかしてそのおm……

いやいや、何か悪いことの
前触れなんじゃないかしら?

だが、そこにすっと
進み出るのが殷仲文(いんちゅうぶん)である。

「帝の徳があまりに重厚すぎるあまり、
 これまでの帝の徳に耐えてきた床も、
 ついには耐えきれなく
 なってしまったようです」

ヒュッー、殷仲文やるゥー!
このコメント、みんなから
大喝采だったそーである。



桓玄既篡位,後御床微陷,群臣失色。侍中殷仲文進曰:「當由聖德淵重,厚地所以不能載。」時人善之。

桓玄の既に位を篡いたるに、後ろの御床が微かに陷ちたれば、群臣は色を失う。侍中の殷仲文は進みて曰く:「當に聖德の淵重なる由にて、厚き地にても載せたる能わざる所以なり」と。時の人は之を善しとす。

(言語106)



マジか。こんなの皮肉以外の
何ものでもねえじゃん。
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