あとがき

文字数 1,446文字

ご覧頂きありがとうございました。
本作は、「いのちのパン屋さん」のリライト作品です。オリジナルは、聖書ラノベ大賞で準大賞をいただいたものです。選評を受け、リライトしています。
http://www.kirishin.com/2023/03/22/59538/

本当はカルトネタは全カットする予定だったんですが、選評をじっくりと読んでいたら、真面目に書いた方が良いとも思い、良子と茉莉花編で書いてみました。良子と茉莉花編では「孤独や論破、人を呪うのって怖い」っていう事が表現できていれば良いのですが。この辺りだけは一部実体験も交えて描写してみましたが、基本的には天使のお悩み相談室という雰囲気を目指しました。一応完結できたと思います。

私は元々コージーミステリが好きでして、パン屋やカフェが舞台の話がとても多いジャンルですね。これは今でも洋書を追いかけるぐらいのマニアで、いつかパン屋やカフェの話は書いてみたいという夢がありました。自作の多くは食べ物描写に力を入れており、聖書引用もしつつ、食べ物系の話も出来ないかな?とも考えたりしてました。

本作の話のネタ自体は、コージーミステリを書き始めた2020年ごろからあったんですが、うっかりオカルトや殺人事件書きそうだから、やめよう……と諦めてたんです。元々作風が闇深いので、ほのぼの系の優しい雰囲気を書くのは難しいだろうと躊躇していましたが、聖書ラノベ大賞のお知らせを見ながら、「天使が主役のライト文芸だったら出来るかも?」と思い直し、プロットを作り始めました。ライト文芸も好きなジャンルですが、商業レーベルでは聖書モチーフのものは全く無いので、もしあったらどんな感じだろう?とイメージを膨らませた感じでもありますね。

「神様の花嫁」も、もし少女小説に聖書テーマのものがあったら?と想像し、思い浮かんだ話です。「お嬢様はエクソシスト」は完全なる趣味のオカルトものです。あの作品の聖霊の火が燃えるシーンは気に入っていて、実は一番楽しく書いた作品です。去年の4月ぐらいから毎朝5時〜6時ぐらいに起きて小説書いてたんですが、朝活習慣が定着してしまい、何だか健康になりました。

今はライトノベル作家のクリスチャンは、あんまり居ないと思うのですが、増えて欲しいなと思っています。陰ながらクリスチャン作家さんも増えて欲しいと応援してますし、第4回聖書ラノベ大賞も熱望してます。

次はまだまだ未定ですが、もしかしたら、本作の続きを書くかもです(主役は後輩天使に変えるかも)。他の作品もリライトしたいです。特に「猫と和解せよ」は出来が納得いかないので書き直したいなとは思っています。あとインスタを開設しました。元々小説以外の文章や発信は苦手で、特に投稿するネタも無くネット音痴っぷりも発揮してますが、よろしくお願いします。

参考
・共同訳聖書
・新改訳聖書2017

・新版 パンの図鑑
社団法人日本パン技術研究所 所長 井上好文
・いちばんくわしい パン事典
東京製菓学校
・決定版 世界のパン図鑑
大和田 聡子 著
・なぜ日本のフランスパンは世界一になったのか パンと日本人の150年 (NHK出版新書)
阿古 真理 著
・パン屋ではおにぎりを売れ 想像以上の答えが見つかる思考法
柿内尚文 著
・教養として学んでおきたい5大宗教 (マイナビ新書)
中村 圭志 著
・悪魔の大釜からの脱出
ジョン・ラミレス著

こちらはキリスト新聞に掲載された聖書ラノベ大賞の結果です。挿絵が本当に可愛いです!ありがとうござます!



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登場人物紹介

天野蒼

不思議なパン屋の店員。その正体は天使で、神様から依頼された仕事を行う。根っからの社畜体質。天使の時の名前はマル。

ヒソプ

蒼の相棒の柴犬。

依田光

蒼が担当し、守っているクリスチャン。しかし、サンデークリスチャンで日曜以外は普通の女子高生。

知村紘一

蒼の後輩の天使。悪霊が出入りする門で警備をしている。人間界にいるの時は知村紘一という名前を持つ。

知村柊

蒼の後輩天使。人間界にいる時は知村柊という名前をもつ。

橋本瑠偉

後輩天使。人間の時の名前は橋本瑠偉。

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