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文字数 479文字
真白は目つきを鋭くした。
「絶対に許さないから。あたしは、あんたたちを捕まえるためにチームに入ったし」
「チーム?」
嗄れ声が、口元を歪めた。
「そ、そういうことか……それは、それはご苦労なこったな」
そういうと一歩進み出てくる。真白は、やや姿勢を低くして身構えた。それは、BBも同じだった。バットを引いて構える。
嗄れ声の男は、真白ら二人に向けて両手の甲を見せた。
色鮮やかなスズメバチのタトゥーが躍っている。
「このホーネットは、オレ達のトレードマークだ」
BBは、目をむいた。
それには、フンと鼻を鳴らしたきり彼は相手にしない。
「オレ達はチーム13だ」
(え?)
真白は、衝撃的な発言に警棒を取り落としそうになった。
「つまり……」
嗄れ声が、片方の手を胸の高さまでやり、二人を指さす。「オレらも、お前らも仲間だ」
真白の眉が吊り上がった。
「……な、なぬ?」
BBは低く声を漏らした。
「お前の兄貴は当局の取り締まりの対象だったのさ。堕落した音楽で、若者を扇情しようとしたからな。連行しようとしたら、派手に反抗したもんだから、オレ達が制圧した。それまでのことよ」
「絶対に許さないから。あたしは、あんたたちを捕まえるためにチームに入ったし」
「チーム?」
嗄れ声が、口元を歪めた。
「そ、そういうことか……それは、それはご苦労なこったな」
そういうと一歩進み出てくる。真白は、やや姿勢を低くして身構えた。それは、BBも同じだった。バットを引いて構える。
嗄れ声の男は、真白ら二人に向けて両手の甲を見せた。
色鮮やかなスズメバチのタトゥーが躍っている。
「このホーネットは、オレ達のトレードマークだ」
BBは、目をむいた。
それには、フンと鼻を鳴らしたきり彼は相手にしない。
「オレ達はチーム13だ」
(え?)
真白は、衝撃的な発言に警棒を取り落としそうになった。
「つまり……」
嗄れ声が、片方の手を胸の高さまでやり、二人を指さす。「オレらも、お前らも仲間だ」
真白の眉が吊り上がった。
「……な、なぬ?」
BBは低く声を漏らした。
「お前の兄貴は当局の取り締まりの対象だったのさ。堕落した音楽で、若者を扇情しようとしたからな。連行しようとしたら、派手に反抗したもんだから、オレ達が制圧した。それまでのことよ」