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文字数 795文字

 その翌日から数日間、チーム305は夜勤となった。

 もともと治安維持チームは三交代シフト制なのだが、夜11時に待機室に詰めることになった。夜食と、何事もなければ仮眠時間が与えられる。
 真白は、学業もあって平日は昼間の任務からは外れ、専ら夕方前からと、今回のような深夜からの勤務のみだった。

 経費節減と称して食堂の暖房が弱いためジャケットを着込んで、予め人数分用意されたコンビニ弁当を、備え付けの電子レンジで温め食した。
 待機人数も日中と違い大幅に少ないため、明かりは部屋の入り口側の半分だけが点灯していた。
 さらに深夜とあって皆口数は少なく閑散としていた。食事を早めに切り上げると、足を引きずるようにしてそれぞれの待機所に戻っていった。
 このように夜勤のメンバーは少ないが、夜間ともなると闇に乗じた犯罪、人目を忍ぶ悪行、それに酒にまつわるトラブルは絶えない。

 初日から真白らももれなく、その絡みの110番通報を受けた警察から応援等の要請を受けて出動することとなった。
 他チームとの合同での活動となったが、合同相手のチーム49(フォーティナイン)のリーダー・ハーマンが指揮を執るというので、ジャンは指揮監督室で活動を間接的にサポートする側に回るとのことだった。

 いつものチーム専用のボックス車に真白とマイケルが乗り、二人で現場へ向かった。
 ハーマンから各自のスマホに現場の案内マップが送られてくる。
 真白の役目はそれを見ながら、ハンドルを握るマイケルに目的地へのナビゲートすることだった。
「目的地は大きい駐車場で、周りは住宅地っぽいです」
 マイケルは前を向いたまま「そこで何があったんだ?」と彼女に訊いた。
「えーと」
警察から提供された文字情報がスマホの画面で躍っている。
「……屋外の宴会です。近隣住人から騒がしいと苦情の電話が……」
「やれやれ。酒飲みの集まりが相手か、今夜は」
 マイケルは呆れて、ため息をついた。
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