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文字数 500文字

「取材、ですか」
 真白は、文字通り目を円くした。

 ジャンは頷き、マイケルに付き添ってやるようにいった。
 場所は本庁舎五階の応接室で、市長代行の門脇副市長も同席するという。

「何で、あたしが?」
「市の広報に、治安維持チームの特集を組むと聞いている。そこに採用されたばかりの君のインタビュー記事を載せたいらしい」
「はあ」
 市民の支持を取り付けるための任務だとジャンは説明したが、釈然としない。
 数十人いる採用者の中で指名されたのは、自分が数少ない女性で、その中でもおそらく最年少だから、市側が話題性ありと踏んだというところまでは想像できた。

(だとしたら、なんて安直、ひたすらに軽薄。気乗りしないな)

 浮かない顔つきの真白はジャンに見送られて、マイケルと共に本庁舎に向かった。
 市庁舎内部の構造に慣れたマイケルのエスコートで、二階の連絡通路を行った。その先にエレベータがあり、五階に上がった。
 その階は市長の執務室もあり、他階とは違った厳粛な空気が漂っている。

 マイケルが、とあるドアの前に立つと軽くノックした。
 中へ入ると、白いワイシャツと黒のタイトスカートの女性と、カメラを持ったラフな格好の男性がいた。
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