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文字数 266文字

 官庁街の地下にある収容所は、その存在自体は長年秘密とされていたが、取調べを受けた大半の人間がそこへ放り込まれることになっている。
 それでも表向きは人材再教育の場とされているが、これはかの国の常套手段で、実際は洗脳と暴力の日常が待っている。それで、そこにいた者は誰一人として心身無事に還って来られはしない。

 治安維持チームのメンバーの募集を開始する前に、かの国のメンバーだけで壮行会が開かれた。その場には、取調べ官と収容所の所長らもいた。
 彼らも含めて、その壮行会後に懇親パーティがあった。酒が入っていたせいか、大いに盛り上がった。

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