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文字数 336文字

「……あのさ、君は、治安維持チームのメンバーだから自分は安全だと思っているかもしれないが」
「そんなわけ……!」
「いいかい? この須波では、本当に安全な人間なんて誰もいない。……市のトップですら消されたろ?」

 真白は、榛村の端正な顔つきを思い出した。
 銃弾を受け重症となっていたが、その後の容態を明かすニュースはない。死んでしまったのか、あるいは少なくとももう世に出て来られる状態ではないことをマイケルは知り得ていたような言い方だった。
「とにかく勘弁してくれ。僕には大切な家族がいる。僕が目をつけられたら、家族にも危険が及ぶ。君の軽はずみな言動で、僕の幸せを壊さないでほしい」
 そこで真白は思わず声を荒げた。
「他人の不当な犠牲の上に成り立つ幸せなんか、あるわけないでしょ!」
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