第129話 クールビズの男達こと、クールでない男達

文字数 978文字

 昨日の朝ファストフード店で朝食を摂ろうと新宿の街へと出向いた際、やけにネクタイをしている男性が少ない事に気付いた。
 してみると今年も5月1日からクールビズか始まっていたようなのである。
 コロナの事ばかりが頭に有り、その上休業中の身の上なので、私はすっかりクールビズの事を忘れていた。
 ノーネクタイの男性が7~8割と言った処。
 
 ところがそのノーネクタイなクールビズの男性に限って、まったくクールでは無いのだ。
 ワイシャツがズボンの外に肌蹴ていたり、胸元が開き過ぎてアンダーシャツが垣間見えていたり、と、だらしの無さが目立つ人の多い事。

 してみるとこれはクールビズでは無く、言うならば「ルーズビズ」ではないか。
 と、我ながら、上手く言ったものだと自画自賛してみる。
 まぁ、その「ルーズビズ」の話は一旦横に置かせて戴く事にして、そう言ったノーネクタイの男達とは逆に、この時期ネクタイをしている男性は、皆一応に以下の2種類の内どちらかに分類される人ばかりであった。

 1・凄く几帳面で真面目そうなタイプ。

 2・凄くお洒落で粋な着こなしをしている。

 以上の2種類の内どちらかに分類される。 
 と、言う事は、ネクタイをしている人の方がクールだと言う事になるではないか。
 無論同じクールでも、クールビズを推奨する環境省提言の「涼しい」のクールと、私の言う「イケてる」のクールとでは、意味が違うのは百も承知である。

 然し乍らクールビズが、前述の「ルーズビズ」の温床になっている事は否めない。
 地球環境と省エネの為に推奨されたクールビズではあろうが、その地球環境と省エネを大義名分にした、「ルーズビズ」の男性が居る事は紛れも無い事実なのである。
 そこで小泉環境大臣には是非ともクールビズと「ルーズビズ」の違いを説いて貰うと同時に、クールのもう1つの意味である「イケてる」男になるよう、全国の「ルーズビズ」な男共に警鐘を鳴らして戴くよう提言したい。
 
 と、ここで1つ。
 何なら「お・も・て・な・し」の心からも、クールビズが「ルーズビズ」になっては客人に対しても失礼だと、小泉環境大臣共々奥様のクリステルさんに説いて貰ってはどうか、と、恐惶謹言させて戴く。
 ちなみに自慢しているようで恐縮だか、私はネクタイ派であり、これは自慢しているようではなく完全な自慢である。
 かしこ。
 
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み