第23話 リアルアラレこと、則巻千兵衛なアラレちゃん
文字数 1,496文字
Dr.スランプアラレちゃんを覚えておいでの方は少なくないと思う。
自称天才科学者則巻千兵衛の開発した、中学生体型のアンドロイドである。
原作者はドラゴンボールと同じ鳥山明氏で、眼鏡姿も愛らしいあのアラレちゃんである。
最近では5年程前に、中条あやみがジーユーのCMでアラレちゃん役を演じていた。
アラレちゃんに扮した何とも愛らしい彼女が記憶に残っている事と思う。
そんなアラレちゃんが実は拙宅の近辺で幾度となく出没するのだが、それが生憎アラレちゃんに扮した可愛いい女の子ではなく、驚く事なかれ男性のアラレちゃんなのだ
しかも学生でも況してやちびっ子でもない。
年の頃なら恐らく60代以上と思しき、いい大人の男性なのである。
掻い摘んで言うとおじさんだ。
で、どちらかと言うと、ぽっちゃり体型宜しくアラレちゃん、と、言うよりは、則巻千兵衛のルックスなのである。
私が見掛ける時には何時も自転車に乗っていて、見掛ける度に私は『どうせなら則巻千兵衛にしたらいいのに』、と、思ってしまうのだ。
しかし何度見掛けてもアラレちゃんの出で立ちなので、私は彼の事を「リアルアラレ」、と、命名する事にした。
何故そう命名したかと言うと以前ダウンタウンの「ごっつええ感じ」、と、言う番組で、子供向け番組「ポンキッキ」のパロディーをやっていて、「リアルポンキッキ」と言うコントなのだが、彼がその時のディープでブラックなキャラクター、「リアルムック」と「リアルガチャピン」を彷彿とさせるからだ。
何なら一度「リアルムック」と「リアルガチャピン」の画像を検索して戴くと、私が言わんとする事がお分かり戴けると思う。
殊にリアルだと思えるのがアラレちゃんの帽子を冠っていて、何箇所かに開いた穴から髪の毛をわざと喰み出させているところだ。
またアニメでの実際のアラレちゃんの髪色はパープルなのだが、彼は基本ゴールドで所々に染めムラがあり、白髪と黒髪が顔を出している感じなのである。
何よりコロナ禍でマスクを着用しているのは感心なのだが、それが余計にリアルさを醸し出しているのだ。
恐らく彼の事である。
警官に幾度となく職務質問されている筈。
警官が職務質問する際男性に対しては、「ちょっと、ご主人」なのだが、彼の場合はどうなるのだろうか?
警官もまさか、「ちょっと、アラレちゃん」
、とは言えまい。
と、なると、やはり「ご主人」か。
それならその時の為にも、「則巻千兵衛」に切り替えるべきだと思うのだがす。
警官も、「ちょっと、則巻博士」の方が言い易いと思う。
それからもう一点。
彼が決定的に勘違いしている事がある。
それは彼がアラレちゃん同様オーバーオールを着用しているのだが、何故か赤のオーバーオールを着ているのだ。
何が言いたいかと言うと、本物のアラレちゃんはブルーのオーバーオールを着用しているのである。
とは言え本物のアラレちゃんが中に着ているティシャツは赤だ。
恐らくティシャツの赤と勘違いしている筈。
赤じゃなくてブルーですよ。
と、教えてあげるべきだろうか?
否、止めておこう。
オーバーオールの色の違いを指摘して、もし感謝されては困る。
そう思ったからだ。
そうなると彼は、「リアルアラレ」から永遠に抜け出せなくなる筈。
それならいっそ勇気を出して、「則巻千兵衛の方が似合いますよ」、と、そう伝えよう。
うん、そうだ!
と、決心した時、ついでに言うのを忘れないように、覚えておかなければならない事がある
のを思い出した。
彼には、「ちなみに則巻千兵衛の白衣の中のツナギもブルーですよ」、と伝える事を。
自称天才科学者則巻千兵衛の開発した、中学生体型のアンドロイドである。
原作者はドラゴンボールと同じ鳥山明氏で、眼鏡姿も愛らしいあのアラレちゃんである。
最近では5年程前に、中条あやみがジーユーのCMでアラレちゃん役を演じていた。
アラレちゃんに扮した何とも愛らしい彼女が記憶に残っている事と思う。
そんなアラレちゃんが実は拙宅の近辺で幾度となく出没するのだが、それが生憎アラレちゃんに扮した可愛いい女の子ではなく、驚く事なかれ男性のアラレちゃんなのだ
しかも学生でも況してやちびっ子でもない。
年の頃なら恐らく60代以上と思しき、いい大人の男性なのである。
掻い摘んで言うとおじさんだ。
で、どちらかと言うと、ぽっちゃり体型宜しくアラレちゃん、と、言うよりは、則巻千兵衛のルックスなのである。
私が見掛ける時には何時も自転車に乗っていて、見掛ける度に私は『どうせなら則巻千兵衛にしたらいいのに』、と、思ってしまうのだ。
しかし何度見掛けてもアラレちゃんの出で立ちなので、私は彼の事を「リアルアラレ」、と、命名する事にした。
何故そう命名したかと言うと以前ダウンタウンの「ごっつええ感じ」、と、言う番組で、子供向け番組「ポンキッキ」のパロディーをやっていて、「リアルポンキッキ」と言うコントなのだが、彼がその時のディープでブラックなキャラクター、「リアルムック」と「リアルガチャピン」を彷彿とさせるからだ。
何なら一度「リアルムック」と「リアルガチャピン」の画像を検索して戴くと、私が言わんとする事がお分かり戴けると思う。
殊にリアルだと思えるのがアラレちゃんの帽子を冠っていて、何箇所かに開いた穴から髪の毛をわざと喰み出させているところだ。
またアニメでの実際のアラレちゃんの髪色はパープルなのだが、彼は基本ゴールドで所々に染めムラがあり、白髪と黒髪が顔を出している感じなのである。
何よりコロナ禍でマスクを着用しているのは感心なのだが、それが余計にリアルさを醸し出しているのだ。
恐らく彼の事である。
警官に幾度となく職務質問されている筈。
警官が職務質問する際男性に対しては、「ちょっと、ご主人」なのだが、彼の場合はどうなるのだろうか?
警官もまさか、「ちょっと、アラレちゃん」
、とは言えまい。
と、なると、やはり「ご主人」か。
それならその時の為にも、「則巻千兵衛」に切り替えるべきだと思うのだがす。
警官も、「ちょっと、則巻博士」の方が言い易いと思う。
それからもう一点。
彼が決定的に勘違いしている事がある。
それは彼がアラレちゃん同様オーバーオールを着用しているのだが、何故か赤のオーバーオールを着ているのだ。
何が言いたいかと言うと、本物のアラレちゃんはブルーのオーバーオールを着用しているのである。
とは言え本物のアラレちゃんが中に着ているティシャツは赤だ。
恐らくティシャツの赤と勘違いしている筈。
赤じゃなくてブルーですよ。
と、教えてあげるべきだろうか?
否、止めておこう。
オーバーオールの色の違いを指摘して、もし感謝されては困る。
そう思ったからだ。
そうなると彼は、「リアルアラレ」から永遠に抜け出せなくなる筈。
それならいっそ勇気を出して、「則巻千兵衛の方が似合いますよ」、と、そう伝えよう。
うん、そうだ!
と、決心した時、ついでに言うのを忘れないように、覚えておかなければならない事がある
のを思い出した。
彼には、「ちなみに則巻千兵衛の白衣の中のツナギもブルーですよ」、と伝える事を。