第124話 全部出してる彼女こと、それでもマスクは二重な彼女

文字数 897文字

 昨日の夕方の事我が家の熱帯魚君の濾過器
フィルターの件で、この緊急事態宣言の中今営業している唯一の熱帯魚屋さんへ。
 と、この店舗が新大久保に在る為、新大久保の街へと出向いた。
 すると眼の保養と言うか、眼の毒と言うか、
兎に角凄いモノを見た。

 カップルで歩いていたギャルの彼女なのだがコンプライアンス上は兎も角、法的にはギリギリセーフの範囲で出せる処を全部出して歩いていたのだ。
 どう言う事かと言うと、先ずは彼女のトップスだが勿論ノースリーブで、またそのトップスのTシャツを臍の辺りで縛っていたのだ。
 これで彼女が両腕と臍を出していた事がお分かり戴けたかと思う。
 次にホドムスであるが、これがダメージ系のショートパンツで、下着こそ見えないもののほぼデリケートゾーン以外丸見えと言う、セクシー極まりない物凄いショートパンツなのだ。
 以上彼女が如何に出せる処を全部出していたかの全貌を、皆様方にお示し出来たかと思う。

 が、しかーしである。

 感心な事にそれ程出せる処を全部出して歩いている彼女だと言うのに、何と彼女は二重マスクをきっちりとしていたのである。

 感心、感心。
 何と感心な事か。

 そこで彼女に出会した私が、直後に感染症予防の標語を閃いたので以下に披露したい。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
 出せるとこ、
 全部出してもマスクだけ、
 忘れず着ける感染予防!
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 うーん。
 そしてその標語のポスターには、勿論全部出し切った姿の彼女がピースをしている写真を大写しに、と、標語と共にそんな良からぬ事迄考えていた私は、直後罰が当たったのである。
 そうなのだ。
 私はその全部出し彼女に見惚れる余り、目の前に電柱が有る事にも気付かず、迂闊にも左肩をぶつけてしまったのだ。
 今夜は入浴中左肩を揉む事を余儀無くされた私であったが、しかし独り身で何よりである。
 何となればもし奥さんや彼女が居れば、左肩をぶつけた理由等言えよう筈も無いからだ。

 と、ここで一つ。
 やはり東京都の無電柱化事業は、一刻も早く完遂される事を望むばかりである、と、恐惶謹言させて戴く。
 かしこ。
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