第135話 500mlと2Lのペットボトルの男性こと、ポジティブボディな男性
文字数 1,054文字
昨日の朝の事である。
新宿でモーニングを食べる事が癖になって来た私は、その時いつもの店へと向かっていた。
するとポジティブボディの男性が、紅茶と思しきペットボトル飲料を飲みながら歩いているのを見掛けのである。
恐らく時間から言って出勤前だろう。
見る間にその500mlのペットボトルを、凄い勢いで飲み干した彼。
ところがその彼の手許を見ると、全く同じ紅茶と思しき500mlのペットボトルが、5~6本程入ったレジ袋を提げているではないか。
刹那職場の同僚達への差し入れか?
とも思ったが、500mlのペットボトルを飲み干した勢いであるとか、或いは額から顎に掛けて流れている汗の量からすると、彼一人の分なのかも知れない。
しかしそれなら2Lのペットボトルを2本買えば良いでのはないか?
と、気になって仕方の無い私。
そこでどうしてもその真相を突き止めたい私は、無駄足になる事を覚悟の上でポジティブボディの彼の後を追った。
そうして暫く歩いた彼は、付近のコンビニへと入って行ったのである。
当然私もそのコンビニへ。
そこで彼が手に取った或る物を見て、総ての真相を知った私は彼の後を追うのを止めた。
そうなのである。
彼が手にしたのはレジ袋の中の500mlのペットボトルと全く同じ紅茶の、2Lのペットボトルだったのだ。
そして彼はその2Lのペットボトル2本を手に、レジ待ちの列に加わったのである。
つまり500mlの方が同僚への差し入れで、2Lの方が自分用なのだ。
しかしそれにしても解せないのは、500mlと2Lの紅茶が何故全く同じ物なのかである。
自分の物は自身の嗜好で選択したとしても、
500mlの同僚への差し入れ迄同じ物にする必要は無いのではないか。
コーヒーだとかミルクティーだとか、他にも選択肢は色々とあるだろうに。
なのに何故同じ紅茶なのか?
またレジ待ちをしている彼の手許を良く見ると、それはストレートティーだったので、ポジティブボディの彼の事であるから、カロリーを計算してのチョイスだとも取れる。
うーん、しかし謎だよなぁ。
と、その時突如として、私には天啓とも言うべき閃きが脳裏を過った。
それは或る仮説に基づいてのものである。
ここで一つ。
その仮説とは彼の職場の同僚の殆んどの人がポジティブボディの場合で、ひょっとしたら逆に500mlの方が彼の分で、2Lの方が差し入れなのかも知れない、と、言う事。
とは言え彼の会社に迄付いて行く訳にも行かず、謎は謎のままなのであった。
かしこ。
新宿でモーニングを食べる事が癖になって来た私は、その時いつもの店へと向かっていた。
するとポジティブボディの男性が、紅茶と思しきペットボトル飲料を飲みながら歩いているのを見掛けのである。
恐らく時間から言って出勤前だろう。
見る間にその500mlのペットボトルを、凄い勢いで飲み干した彼。
ところがその彼の手許を見ると、全く同じ紅茶と思しき500mlのペットボトルが、5~6本程入ったレジ袋を提げているではないか。
刹那職場の同僚達への差し入れか?
とも思ったが、500mlのペットボトルを飲み干した勢いであるとか、或いは額から顎に掛けて流れている汗の量からすると、彼一人の分なのかも知れない。
しかしそれなら2Lのペットボトルを2本買えば良いでのはないか?
と、気になって仕方の無い私。
そこでどうしてもその真相を突き止めたい私は、無駄足になる事を覚悟の上でポジティブボディの彼の後を追った。
そうして暫く歩いた彼は、付近のコンビニへと入って行ったのである。
当然私もそのコンビニへ。
そこで彼が手に取った或る物を見て、総ての真相を知った私は彼の後を追うのを止めた。
そうなのである。
彼が手にしたのはレジ袋の中の500mlのペットボトルと全く同じ紅茶の、2Lのペットボトルだったのだ。
そして彼はその2Lのペットボトル2本を手に、レジ待ちの列に加わったのである。
つまり500mlの方が同僚への差し入れで、2Lの方が自分用なのだ。
しかしそれにしても解せないのは、500mlと2Lの紅茶が何故全く同じ物なのかである。
自分の物は自身の嗜好で選択したとしても、
500mlの同僚への差し入れ迄同じ物にする必要は無いのではないか。
コーヒーだとかミルクティーだとか、他にも選択肢は色々とあるだろうに。
なのに何故同じ紅茶なのか?
またレジ待ちをしている彼の手許を良く見ると、それはストレートティーだったので、ポジティブボディの彼の事であるから、カロリーを計算してのチョイスだとも取れる。
うーん、しかし謎だよなぁ。
と、その時突如として、私には天啓とも言うべき閃きが脳裏を過った。
それは或る仮説に基づいてのものである。
ここで一つ。
その仮説とは彼の職場の同僚の殆んどの人がポジティブボディの場合で、ひょっとしたら逆に500mlの方が彼の分で、2Lの方が差し入れなのかも知れない、と、言う事。
とは言え彼の会社に迄付いて行く訳にも行かず、謎は謎のままなのであった。
かしこ。