第128話 川に向かって歌う男こと、レジェンド級アーティストのスタジャン男
文字数 872文字
昨夜の事私は自宅アパート付近のスーパーに買い出しに行ったのだが、川沿いで1人熱唱している男性が居た。
たまに見掛けるのだが何時も川に向かって熱唱していて、昨夜もそうだった。
無論観客は0で誰に迷惑を掛けている訳でも無いのたが、とても上手いとは言えない。
しかしその熱量たるや半端無いのである。
兎に角何時も全力で熱唱しているのだ。
そして常にスマホでミュージックビデオを見ながら熱唱しているのである。
覗き見た訳ではないのではっきりした事は言え無いが、きっとその時熱唱している曲のミュージックビデオを見ている筈。
またヘッドファンをしているので、恐らくはその時聴いているアーティストの歌声以外聴こえていないように思う。
畢竟彼自身の歌の実力を彼自身が知る事は出来ない、と、言う事になる。
してみると彼の歌が上達しないのはそう言う訳か。
しかし何と言っても彼が目立つのはその熱唱具合と、それにも況して彼が常に或るレジェンド級ミュージシャンのロゴの入ったスタジャンを着ている事だろう。
この季節厚手のスタジャンを着ていては暑いだろうに、やはりそのレジェンド級ミュージシャンのロゴの入ったスタジャンを着ている彼。
私の見た限りでは何時なんどきであっても、彼の出で立ちはそれなのだ。
とは言え彼がそのレジェンド級ミュージシャンの曲を歌っていた事は無い。
何故彼がそのレジェンド級ミュージシャンのスタジャンを着ているのに、全く関係の無いアーティストの曲を歌うのかも、或いは年齢さえ不詳で全くの謎な彼なのである。
しかし傍目に何と映ろうが、自分の意志を貫く彼を私は偉いと思う。
そして凄いと思う。
但しそんな彼が誰に迷惑を掛けている訳ではないと前述したが、良く良く考えるとそこだけは全くそうであるとは言い難いのである。
と、ここで一つ。
その私の自宅アパート付近の川は雨が降ると水嵩が増し怒ったように流れが早くなるのだが、彼が歌った翌日は必ず雨で怒ったように川の流れが早くなるので、恐らく今日は雨で川は怒るのではないか、と、恐惶謹言させて戴く。
かしこ。
たまに見掛けるのだが何時も川に向かって熱唱していて、昨夜もそうだった。
無論観客は0で誰に迷惑を掛けている訳でも無いのたが、とても上手いとは言えない。
しかしその熱量たるや半端無いのである。
兎に角何時も全力で熱唱しているのだ。
そして常にスマホでミュージックビデオを見ながら熱唱しているのである。
覗き見た訳ではないのではっきりした事は言え無いが、きっとその時熱唱している曲のミュージックビデオを見ている筈。
またヘッドファンをしているので、恐らくはその時聴いているアーティストの歌声以外聴こえていないように思う。
畢竟彼自身の歌の実力を彼自身が知る事は出来ない、と、言う事になる。
してみると彼の歌が上達しないのはそう言う訳か。
しかし何と言っても彼が目立つのはその熱唱具合と、それにも況して彼が常に或るレジェンド級ミュージシャンのロゴの入ったスタジャンを着ている事だろう。
この季節厚手のスタジャンを着ていては暑いだろうに、やはりそのレジェンド級ミュージシャンのロゴの入ったスタジャンを着ている彼。
私の見た限りでは何時なんどきであっても、彼の出で立ちはそれなのだ。
とは言え彼がそのレジェンド級ミュージシャンの曲を歌っていた事は無い。
何故彼がそのレジェンド級ミュージシャンのスタジャンを着ているのに、全く関係の無いアーティストの曲を歌うのかも、或いは年齢さえ不詳で全くの謎な彼なのである。
しかし傍目に何と映ろうが、自分の意志を貫く彼を私は偉いと思う。
そして凄いと思う。
但しそんな彼が誰に迷惑を掛けている訳ではないと前述したが、良く良く考えるとそこだけは全くそうであるとは言い難いのである。
と、ここで一つ。
その私の自宅アパート付近の川は雨が降ると水嵩が増し怒ったように流れが早くなるのだが、彼が歌った翌日は必ず雨で怒ったように川の流れが早くなるので、恐らく今日は雨で川は怒るのではないか、と、恐惶謹言させて戴く。
かしこ。