第8話 「女子ーズ」こと、5人の主演女優陣

文字数 1,623文字

 
 今日は2014年6月に上映された福田雄一監督の「女子ーズ」、と、言う掛け値なしで笑える映画の話をする。
 怪人達と戦う戦隊「女子ーズ」の5人の女子を描いた特撮コメディである。
 製作配給が講談社の完全子会社であるキング・レコードだから、と、ゴマをすって言っているのではない。
 本当に面白いのだ。
 福田雄一氏が自身の妻の協調性の無さを見て取って、「こんな女が戦隊を組んだら面白そうだ」、と、感じた事が製作のきっかけらしい。
 福田雄一監督は以前から私の好きな映画監督五指の内の1人だが、正にこの作品は福田イズムの反映された名作で、これが自分の中ではナンバー1に笑える作品なのだ。
 今世紀最強に笑える。 
 或る意味笑いに於いては凄く尖った作品で、
女優陣が笑わせる為だけに全力で演技をする。
 それ等出演女優のイメージとか所属事務所の都合とか、そのような煩わしいもの総てをすっ飛ばし、笑いをのみ追求する先鋭的コメディ映画、それが「女子ーズ」である。

 5人の「女子ーズ」メンバーは当時25歳だった桐谷美玲(現在32歳)、同じく23歳だった山本美月(現在30歳)、同じく23歳だった高畑充希(現在30歳)、同じく21歳だった有村架純(現在28歳)、同じく26歳だった藤井美菜(現在32歳)、と、当時のヒロインを勢揃いさせたような錚々たる豪華メンバーで、それぞれが当時のドラマや映画では単独で主演を張る美人女優ばかりである。

 殊に作中で桐谷美玲・高畑充希・有村架純の3人が怪人達に対し、「う○こ、う○こ、う○こ」、と、連呼するシーンは圧巻だ。
 私などは泣きながら笑った。  
 あの3人に一度ならず何度も大声で「う○こ」と言わせた監督は、世界中探しても福田雄一だけだろう。
 良く言わせたな、と、感動する事頻り。
 正に総ては笑いの為に、なのである。
 美人女優のコメディなど詰まらないもの、と、大体相場は決まっているのだが、この「女子ーズ」だけは違う。
 逆に美人女優だからこそ創れる笑いを追求し、先鋭的に表現した珠玉の作品なのだ。
 脚本・演出・監督・出演者それ等が一体となって純粋に笑いの為、総てをかなぐり捨てたからこそ完成し得た名作と言える。
 まあ、私なんぞがゴチャゴチャ言うよりも、百聞は一見に如かずである。
 兎に角観て戴きたい。
 レンタルビデオ屋さんで借りるか、もしくはアマゾンプライムでも観れる。

 まあ、分かったけど、でも、それって、単なるコメディ映画の紹介っしょ? 
 何か1エピソード上手い事他人のネタで逃げたなぁコイツ、と、私の事を思った貴方へ。
 ここからが本題なのだ。
 もし「女子ーズ」を見終わったら、その後以降に掲げる「女子ーズ」の続編企画を読んで笑って戴きたい。

 ○続編企画・戦隊「主婦ーズ」
 
 福田監督にもファンから「女子ーズ2」を、と言う声もあったようだが、実現出来ずに今に至ったようで、もし当時と同じメンバーで撮影するなら、前述したように現在では皆がアラサーになってしまい、桐谷美玲と山本美月の二人はそれぞれ既婚者で、桐谷美玲に到っては出産もしている模様。
 そこであれから7年後の設定で主婦達がベビーカーを押しながら、或いはパートを抜け出して怪人と戦う、と、言う企画では如何か。
 これで少しは私のオリジナリティが出せたかと思う。
 但し当方は何の力も無いので、この企画は確実に通らないと思う。
 なので、皆様方の「女子ーズ」鑑賞後のお口直しにして戴いたら幸いである。
 尚、現在上映中の福田雄一監督「新解釈三国志」の上映期間が間もなく終了、私の良く行くレンタルビデオ屋でも近々解禁になるらしいの
で、カミングスーンコーナーに同監督作品として「女子ーズ」が置かれており、懐かしくて思わず飛び付いた次第である。
 7年ぶりだったが滅茶苦茶に笑った。
 何回でも笑えそうである。
 お蔭で1エピソード上手い事他人のネタで逃げれたなぁ。
 ん。
 あっ、言っちゃった。

 
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