春のせいか目を合わせたらいけない人にエンカウントした
文字数 1,526文字
いえね、ストックが切れていたから買おうとしていた商品を籠に入れて、他に何か買うものは……と棚を眺めていた訳ですよ。
そうしたら、まあそこそこのボリュームで何か言いながら近付いてくるおばちゃんが居てさ。
買おうかどうか迷った新製品があったから、暫くは棚の前に居たんだけど、おばちゃんの言うことが電波だった。
何かしらの宗教で洗脳された人なのか、精神的な病気を抱えているのか、脳に何か病変があるのか。
分からんが、速足でその通路から退散して「万が一、目を付けられたら面倒でしかない。この人がレジを通って消えてからレジに行こう」とは考えた。
そうだよ。
そのアパートの管理者はどう思っているのか、そもそも管理がなされていないのか、管理者自体が何かしらの悪事らしきことに関わっているのか。
分からんが、深く関わってはいけないことはひしひしと伝わってきた。
それはそれで、突いたら危険な気もする。
その謎プレート、何時から有ったか覚えていないけど、雨でインクが流れていたし、それが何枚目のものかすら謎。
ただ、「金銭的な何かで(人名に)騙されたらしき人が、(人名の)悪事を広めてやろうと思ってやったのか……?」と言う推測が出来る程度。
詳しい文面は覚えていないけど、以前は木製の板に文字が書いてあった気がするんですよ。
別にそこに書いてあった文面を記録に残している訳では無いし、写真を撮る勇気なんてもっとない。
二次元の探偵では無いのでね。
そもそも、そのプレートに電波のおばちゃんが関係しているかも謎ですからね。
ただ、電波おばちゃんがプレートに文字を書いた当人と言うより、それを書いた人を敵視しているようなことを言っていたんですよね。
「被害者と思って(言って?)りゃ周りが」等と言っていたので。
店に居たおばちゃんが信じている「誰か」が、白いプレートに書かれた「告発されている人」であり、それを書いた人を敵視しているような感じ。
何かを信じているっぽいから、そこから宗教的な洗脳か何かをされているのかと思った位。