春のせいか目を合わせたらいけない人にエンカウントした

文字数 1,526文字

買い物しようと店まで

出向いたら♪

電波を受けてる?

おばちゃんがブツブツ♪

 

危険を告げている♪

本能が告げている♪

 

ランラ、ララララ♪

ランナウェイしよ☆

 

ってことがあったんだ。

分かるようで分からない何か。

いえね、ストックが切れていたから買おうとしていた商品を籠に入れて、他に何か買うものは……と棚を眺めていた訳ですよ。

そうしたら、まあそこそこのボリュームで何か言いながら近付いてくるおばちゃんが居てさ。

買おうかどうか迷った新製品があったから、暫くは棚の前に居たんだけど、おばちゃんの言うことが電波だった。

何かしらの宗教で洗脳された人なのか、精神的な病気を抱えているのか、脳に何か病変があるのか。

分からんが、速足でその通路から退散して万が一、目を付けられたら面倒でしかない。この人がレジを通って消えてからレジに行こう」とは考えた。

とにかく、関わっては危険そうな人だった訳だにゃ。

ですね。

もし、アニメ化が決まった「ワッスンだけでなくホームズまで医者な小説」なら、とんでもない事件に繋がるやつ。

事実は小説より奇なり。

と言うかね、落ち着いてから思い出したんですよ。

その店の近くのアパートの外階段に、黒い字で「誰かを告発するようなことが書かれた白いプレート」が付けられていたことに。

元々が嫌過ぎるプレートじゃねか。

そうだよ。

そのアパートの管理者はどう思っているのか、そもそも管理がなされていないのか、管理者自体が何かしらの悪事らしきことに関わっているのか。

分からんが、深く関わってはいけないことはひしひしと伝わってきた。

と言うか、そのアパートの住人は何も思っていないのかって話なんだが。

それはそれで、突いたら危険な気もする。

その謎プレート、何時から有ったか覚えていないけど、雨でインクが流れていたし、それが何枚目のものかすら謎。

ただ、「金銭的な何かで(人名に)騙されたらしき人が、(人名の)悪事を広めてやろうと思ってやったのか……?」と言う推測が出来る程度。

待て、何枚目か謎ってどういうことだよ。

詳しい文面は覚えていないけど、以前は木製の板に文字が書いてあった気がするんですよ。

別にそこに書いてあった文面を記録に残している訳では無いし、写真を撮る勇気なんてもっとない。

二次元の探偵では無いのでね。

謎は全て解けない。

そもそも、そのプレートに電波のおばちゃんが関係しているかも謎ですからね。

 

ただ、電波おばちゃんがプレートに文字を書いた当人と言うより、それを書いた人を敵視しているようなことを言っていたんですよね。

「被害者と思って(言って?)りゃ周りが」等と言っていたので。

店に居たおばちゃんが信じている「誰か」が、白いプレートに書かれた「告発されている人」であり、それを書いた人を敵視しているような感じ。

何かを信じているっぽいから、そこから宗教的な洗脳か何かをされているのかと思った位。

信仰の自由はあるけど、攻撃的な信者はアカン。
と言うか、その店のレジは待ち客が数人位なら応援を呼ばないんだけど、その電波おばちゃんが並んだ途端(前述の通り、電波おばちゃんが居なくなり待ちだったから動きは遠くから確認していた)に応援呼んでいた辺り、レジ打ち店員も避けたかった可能性あり。
それ、応援した店員が可哀想だよ。
いや、店からしても、待たせたせいで電波おばちゃんがキレるリスクより、早く買い物を終えて帰って貰った方が……な面ありそう。
まあ、店からしたらそうかも知らんが。

別の店だけど、半額シール待ち集団の中に大声を出している男性高齢者居たけど、ものの見事に店員はスルーしていたし、集まった客も半額シールの誘惑の方が勝っていたんですねどね。

それ以上の危険性が電波おばちゃんにはあった。

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登場人物紹介

作者代理


イマジニャリーフレンド

何にでもなれる便利な黒い人

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