おまけ30 ロジオン御一行の座談会inドール屋敷
文字数 2,747文字
★ 座談会メンバー ★
ロジオン(以下・ロ)
アナベル(以下・ア)
ラグシード(以下・ラ)
リーム(以下・リ)
作者(以下・作)
作 おまけコーナーもついに30回目!いや~ここまで続くとは思わなかった。
ロ でしょうね……。
作 なんだか冷たい視線をかんじる。もとはといえばスランプがきっかけでぐだぐだと始まった企画だからなぁ。
ラ さっさと重い腰あげて書きゃあいいんだよ。それをうだうだと頭の中でムダにこねくりまわしてるから書けなくなるんだろ?
リ ちょっとラグシード!相手が作者だからって、いくらなんでも言いすぎよ。
ア あたし、やっと座談会出れた……。
ロ よかったね、アナベル!
作 なんかみんな好き勝手に言いたい放題だな。
ア ねえ、あたし本当にこの作品のヒロインなのよね?ときどき自信なくなってくるんだけど。座談会だってみんなはしゃいでるのに、あたしだけ出させてもらえなかったし。
リ そんなこと言ったら私だって、あのどうしようもないほどくだらない『ミニ座談会』に一度出ただけよ?
ロ ああ、あれ……。あの時はうちの護衛が、失礼なこと言っちゃってすみませんでした。
リ 別にロジオン君があやまってくれなくてもいいのよ。あいつ……本当に女の敵よね。
ア リーム、目が笑ってなくてこわいわ。ちょっと落ち着いて!
作 かんじんのラグシードはいずこ……?
ロ い、いなくなってる!勝手に消えたよ。っていうか置き手紙みたいなのがひらっと一枚置いてあるんだけど……。
リ 読みたくないわね。
ア そんなこと言ったって、誰かが読まなきゃ。あたし気になるから読んじゃうわよ。
作 さすがヒロイン。行動力がある。
ア わざとらしい持ち上げ方は、なんかげんなりするからやめて。
ロ で、なんて書いてあるの?
ラ 『座談会メンバー5人って、多すぎ!いくらなんでも収拾つかないだろ?というわけで俺は
ロ あいかわらず自分勝手だな。
リ ロジオン君。あなたがそうやってしょうがないなって受け流すから、あいつはいつまでたってもあの調子なのよ。ラグシードには徹底的に再教育が必要よ!
ア もう
作 さらっと毒舌だな。アナベルはメインキャラのなかでは一番個性をうすく作ったはずなのに……
ア ちょっと、作者それってどういうこと!?
ロ 乙女ゲームの女主人公のように、あたりさわりのない『無個性のヒロイン』にして、なるべくいろんな人に読んでもらおうとしてたって作者が言ってたような。
ア はああああぁぁぁっ!!??
作 そんなにすごい形相で叫ばなくても!それはあくまで初期のころの構想です。やっぱりわたしがそういうヒロインを書いても魅力的にはならないだろうなと。で、あっさりいい子ちゃんキャラはやめにしました。
リ それで結局どういうかたちに落ち着いたわけ?
ロ あ、それ僕もすごく気になる!
ア あたしは聞きたくない……。
ロ まあまあ、そんなに心配しなくても大丈夫だよ。それに僕にとってアナベルは、いつだって魅力的だよ。
ア ロジオン……。
──そっと、寄り添う二人──
リ 青春っていいわね……。
作 リームさん、一人でたそがれないで~
ロ それで、アナベルはどんな風にキャラ変更したの?
作 スタンダードな正統派ヒロインに、作者流のスパイスならぬ追加要素を加えてみました!
①お
ア やっぱりそんなことだと思ったわ……(遠い目)。
ロ ──アナベルしっかりして!僕がついてるから。どんな時でも僕がそばにいるよ……!
ア ロジオン……♡
リ (見つめ合う二人を見て)私も青春をやりなおしたいわ……。
作 リームさん、あなたにもいちおう……ね、青春はまだありますから。
リ 私が男運ないっていうのは、最初からわかってるのよ~(わーん!とテーブルにつっぷす)
作 ああ、酒も飲んでないのにもうこの調子か……。先がおもいやられるなぁ。
ラ ──そろそろ俺の出番でしょ?
──ラグシードがようやく復帰──
ロ ラグシード!どこ行ってたんだよ~
ラ 空気がなんとなく重いな……。まったくしょうがねえな(ため息)。やっぱり俺がいないとダメなんだな……。
ア ちょっと、うぬぼれてる場合じゃないわよ!大変なの。今度はリームがいなくなっちゃったのよ!
ラ ったく、勝手なヤツだな……。
一同 ──それは、おまえだろ!!──
ア こうなったらラグシードでもいいから、リームを探してなぐさめてあげて。なんだか落ちこんでたみたいだから……。
ロ それはひょっとして僕たちのせい……だったりする?
ア リームも素直じゃないのよね。モテるくせにもったいぶるから去っていくんじゃない。
作 あいかわらずさらっと毒舌だなぁ。
ア あら、どうせそういう風に性格づけしたんでしょ?
ロ わあ、ギスギスするう。ラグ、なんとかしてよ~。僕こういうの苦手なんだよね。っていない!ほんとにもう!
──屋敷の裏庭にて──
ラ こんな所に一人でなにしてんの?
リ あんたこそ無責任にふらっといなくなっておいて、いまさらよく顔出せたわね……。なに?私になんか用?
ラ 発見したとき庭の片隅で泣いてたら、もっと
リ ……あんた好みのあざとい女じゃなくて悪かったわね。
ラ 今日の女性陣はなんだかギスギスしてるなぁ。作者のせいだろうか……まあ、いいか。
リ なに一人でぶつぶつ言ってるのよ?
ラ いや、どうして俺ってめんどくさい女に弱いのかなぁって考えてた。
リ はあ?
ラ そんなことより!俺どこに行ってたと思う?
リ 知らないわよ……そんなこと……って、なんか香ばしい香りがするわね。
ラ エルフの占い師さま
リ あんたって……たまにすごくいいやつよね(感動)
ラ そんなに
リ だって……
ラ せっかくだから、みんなで一緒に食べようぜ♪なっ?
──リーム、くすっと笑って──
リ でも、ありがと。なんか好きな物見たら元気出ちゃった。
ラ ……くっ……くくっ……。
リ ……?……なにがおかしいのよ?
ラ いや、ほんと単純だな……と思ってさ。エルフってもっと気むずかしかったりするんじゃないの?俺たちとちがってすご~く年取ってるんだからさ。
リ あんたはもうちょっと反省して口をつつしみなさい!
その後、二人がもどってきて──楽しい宴はつつがなく夜が更けるまでつづきましたとさ!