おまけ5 やっと第一章が終了!の駄文&ボツネタをさらす(2)

文字数 2,662文字

どこで区切ればいいのか、わからない……。
作者なのに、わからない……。

というわけで、長くなりすぎた第一章が終わったので、つらつらと駄文を書き連ねてみたいと思います。

っていうか、駄文書いてるときが一番楽しいのはなぜだろう??

こういう文章は、なるべくフラットな気分のときに書くようにしているのですが、今日はなんだかダークネスな気分です。

べつになにがあったわけでもないのですが……。

創作で絶賛悩み中でして、そのむねを同じく創作をする同士(投稿はしていない)に相談したところ……。

「それ、スランプでしょ?」

と、さらりと言われたくないフレーズを言われました。

そうですね、スランプです……(撃沈)。

『ネタ帳』であるノートを読み返したり、雑多なメモやルーズリーフを整理しながら、なんだかひとりで途方に暮れてきてしまいました。

もう無計画なうえに書きたいことが無数に散逸していて、それを分類する作業だけで手間がかかるという。

それでも、なんとかテーマごとにファイルを複数にわけるまではたどり着いたのですが。

……って、ノートのほうはまだだった……(絶望)

メモとルーズリーフだけでもけっこうな量があったため、すっかり終わった気になってしまっていました。

しかも、これの質の悪いところは、「目下のところ、役に立つか立たないかわからない紙束」だということです。

あきらかに「これ、使えない」と判断できる文章は、容赦なく捨てていっているのですが。

「なにかに、使えるかもしれない……!」

みたいなのは、なかなかに捨てづらいものです。

たとえば例をあげるとすると、現在恋仲になっている状況で、いまさら使えないロジオンの心の声のシーンがあったりします。

(……君を好きにならないように、僕がどれだけ努力してるか、君にはわからないんだ……!)

このあたり、どうやら第一部で使いわすれてしまったようで、とっくにアナベルと結ばれている現在、もう、使えない。

しかし、アレンジして他のキャラで使えるのではないか?

とか、別作品(あるのか?)で使えるのではないか?とかおもいはじめると捨てられない。

捨てずにとっておく→ごちゃつく

なんか断捨離の話みたいになってますね。

現実の生活だと、不用品の整理はわりと得意だと思っていたのに……。

なんということでしょう!
創作ではむしろ苦手なことが判明しました。

たった今、自覚しました。

ともかく、この『混沌の紙束』をもとに物語になるように、なんとかまとめなければなりません。

取捨選択して大ざっぱでいいから、一連のながれを作らなくてはならない!

しかし!この作業が昔から一番苦手なのです!!

だれかに手伝ってもらいたい。というか、もういっそだれかに断捨離お願いしたい……。

ですが、残念ながら小説を創作するという行為は、あくまでひとりで行わないといけません。

そこが気楽だけど、なんか孤独でさびしい作業ですよね。

小説書いている人は、みんな一度くらいは書いてる最中に、わけもわからず

「孤独だ……」とひとりつぶやいている。

と私は思ってるんですけど。

        ☆

※ 最後にせっかくなので、没セリフと場面をいくつかさらしてみます。


絶望(ぜつぼう)(さき)にあるものは希望(きぼう)だと(しん)じて、(ぼく)はあなたと対峙(たいじ)する!」


第一部、ラスボス戦で使う予定だったっぽいロジオンのセリフ。

このセリフに限らないのですが、あえて気障なセリフを頑張って(はずかしがらずに!)、書いていこうと試みたのが本作品だったりします。

はずかしさに耐えながら書き続けた結果。

ちょっとやそっとのセリフを書くぐらいでは動じず、もはや感覚が麻痺してはずかしくなくなりました。

慣れっておそろしいわ……。

しかし、使いすぎると果てしなくB級作品になってしまう。

まさに劇薬。
このセリフは単純に使いわすれたみたい。

        ☆

(きみ)()きになったのは、(ぼく)虚構(きょこう)姿(すがた)さ。きっと、(まぼろし)()てたんだよ」


(つぎ)瞬間(しゅんかん)にはなにもかも(わす)れる──うたかたの(ゆめ)のように。


()きながら()っていくアナベルを、ロジオンは(こころ)のなかで見送(みおく)った。


(そうだ、(きみ)はもっと平穏(へいおん)(こい)()きるべきだ。(ぼく)といると(またた)()波風(なみかぜ)()つ……そして(あらし)()()こる。(あたら)しい(こい)()つけるんだ。それが(きみ)幸福(こうふく)(みちび)いてくれるだろう。くやしいけど(きみ)(しあわ)せにできるのは、(ぼく)じゃない……)


第一部の恋愛パートで使いそびれたロジオンのセリフ、および場面。

似たようなセリフや場面が、いろんな媒体で存在していそうな感じ。

もはや新しいものなんて、創造するのはむずかしい。

この先どっかで使えそうな気もするけど、なんかボツ。なんとなくボツ。

        ☆

(きみ)はたった(いま)(おれ)射程距離(しゃていきょり)(はい)ったんだよ」


「かわいい獲物(えもの)のお(じょう)さん。今夜(こんや)標的(ひょうてき)は……(きみ)だ」


ラグシードが口説くときのセリフ二連発。

既視感とB級感がはなはだしいので、さすがに使用するのがためらわれた。

たぶん見知らぬお嬢さんを口説くシチュエーションなのでしょう。

ラグシードのそういう場面は、なんかボツにされやすい傾向にあるなぁ。

        ☆

レクシーナが螺旋階段(らせんかいだん)をのぼりかけたその(とき)気配(けはい)(かん)彼女(かのじょ)はふと(かお)をあげて、ぎくりとしたように(あし)をとめた。


最上段(さいじょうだん)()すりに(こし)をかけて、(くろ)長髪(ちょうはつ)(おとこ)がこちらを見下(みお)ろしていた。


(だれ)かの客人(きゃくじん)だろうか?
それにしては()かけない(おとこ)だ。


(あか)りとりの小窓(こまど)から満月(まんげつ)()える。


雲間(くもま)から(かお)をのぞかせ、(あや)()(まる)(かがや)きを(はな)っていた。

        ☆

ムスタインとレクシーナの出逢いは当初、こんな感じに描かれる予定でした。

わるくはないと思うけど、そのあと小鳥を救うエピソードがうかんだので、そちらを採用することになり、必然的にこの登場シーンはボツになりました。

        ☆

教主(きょうしゅ)はおもむろに、卓上(たくじょう)(さかずき)をムスタインにすすめた。


華美(かび)すぎず質素(しっそ)すぎず、おごそかな酒杯(しゅはい)


もられた果実酒(かじつしゅ)は、()のように(あか)くよどんでいる。


それを一息(ひといき)(のど)(おく)(なが)しこむと、ムスタインは天蓋(てんがい)のむこうにいる人影(ひとかげ)(はな)しはじめた。


「しばらくあんたの手駒(てごま)として(はたら)いてやるよ。お(のぞ)みならいかようにも()()きまわしてやる……!」


(かれ)()()ったあとには、(かざ)りたてられた空虚(くうきょ)酒杯(しゅはい)だけがとり(のこ)された。

        ☆

第一部、グロリオーザ教主とムスタインの会話。

これは28話に入れる予定のはずが、すっかり失念していて入れるのを忘れてしまった。

うっかりミスというやつです。
わたしはよくやらかします……。

以上、ボツネタでした。

ずっとボツネタ(2)をやらなきゃと思っていたので、ようやく投稿できてよかった。



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