おまけ29 ドール屋敷(仮)だめだ!どんどん脱線してゆく…(あとで書き直します)

文字数 2,024文字




ずいぶん投稿していなかったので、生存してますよ!ということを読んでくれてる方に伝えたい……という中途半端な企画。

こんなに放置しているのに来てくれる方がいるという……ね。感謝しかないです。

いそがしいのと疲れて弱っているのとで、とうぶんちゃんとした投稿ができないと思われます。

でも、来てくれてる方がいるなぁと思うと沈黙してるのもなんだか申し訳ない。

なので、脱線してボツになってしまった文章と、撮った写真の一部をさらします。

ちゃんとした話を投稿するさいにはたぶん、ボツの文章は大幅に書きなおすか、もしくは消すことになるかと……。

そもそもボツをさらすという企画自体がふざけているし、本来ゆるされないと思うが──

ゆるしてくれる寛容でやさしい方々が意外と多いことにおどろき、そしてわたしはその優しさに甘えているのであろう。

        ☆

「──ええっ!?な、なに?『結婚式』がしたいだって──!!??」

ロジオンは動揺のあまり、屋敷の邸内にもかかわらずとっさに叫んでしまった。

「し──っ!これは家族にはぜったい内緒だから、そんな大声で叫ばないでよ」

口許に人さし指をあてながら声を潜めてそう言うと、アナベルがそっとそばに駆け寄ってきた。

ふざけているのかと思いきや少女の顔は真剣そのもので、眉などは普段よりも心持ちつりあがっている。

なぜだか、彼はあわてた。

「僕たち、婚約もしてないのに──。式だけあげたいって、それはさすがに無茶苦茶だろう?」

つい先日、いたってまじめに彼女との婚約を申し出て、即座に父親に断られた彼にとっては──

『結婚』という二文字を聞かされるだけでも、縫いあわせた傷口をぱっくりと広げるような、やけに痛々しい感覚があった。

「お父様に反対されたから、せめてあたしたちだけで、結婚式みたいなパーティをひらきたいなって」

そう言って少女は、はにかむような笑顔をうかべた。

「なんだ、結婚式の真似事(まねごと)か……。びっくりさせないでよ」

あたしたちだけでというアナベルの発言に、ロジオンは露骨にほっとしたような顔になった。

「いったいなんだと思ってたのよ?」

「君の家族とか友人とか、その他いろいろ呼んで、盛大に祝われたらさすがに困るなと思って……」

そんなことになったら、まず、ならないだろうが──。自分は土壇場で逃げ出したかもしれないなと彼は思った。

一生アナベルにうらまれるのは覚悟のうえで。

「そんなことできないわよ。第一、お父様がゆるしてくれないわ」

「僕は君のお父さんに嫌われちゃったのかな……。優しく接してくださってると思ってたんだけど……」

少年はめずらしく弱音を吐くと、その場で考えこむように表情を曇らせた。

うつむきがちに肩を落とした彼は、憂いを帯びた瞳で床の一点を見つめていた。

「ちがうの!ロジオンのせいじゃないのよ」

思いつめたような彼の姿に心を動かされ、アナベルは思わず黙っていようとした言葉を言ってしまった。

「たぶん、反対する理由はお姉様にあるかもしれない……」

そのつぶやきに、彼は即座に反応した。

「どういうこと?」

理由がわからずに疑問符を頭にうかべたまま、そうたずね返すと少女は多少まごついたようすで白状した。

「お姉様の縁談がなかなかまとまらないから、痺れを切らせたお父様はその矛先をあたしに向けようとしているの……」

「それって、つまり──」

「あたしにお見合いをさせようと考えてるってわけ」

「───!?」

なぜ、あの時リルロイが婚約を渋ったのかが明白になり、ロジオンは衝撃のあまり震えた。

「そっか……。そういうことか……」

彼は悲嘆に暮れたようすで、そうつぶやいた。

「僕はマインスター家にとっては邪魔者なんだ……」

「──そんなことない!!」

アナベルが必死に否定するが、ロジオンの心には届いていないようだ。

「君にとってはそうかもね。でも、ルンドクイスト家の跡取りである僕は、君にふさわしくないとお考えなんだよ」

        ☆

と、こんな中途半端なところで放りだしたわけですが……。

この文章の問題点はというと、事前に撮っていた写真とうまく噛みあわないということです。

設定はあってるんだけど、なかなか写真のパーティの場面にたどりつくまでが長い!!

というより室内の写真をまったく撮っていないのです。まさかこんなにぐだぐたと部屋の中で話が進むとは想定してなくて。

屋外の写真しか撮ってなかったので、嚙みあわないのも無理もない。

というわけで、文章の書きなおしをしなきゃいけないだろうと。話の内容や設定も変わるかもしれません。

唯一この文章にとりえがあるとしたら、第二部・12話のラストから13話にかけての「だって、お父様は……」あたりの伏線回収になってたりするところでしょうか。

ちゃんと本編で書こうと思っていたのだけど、ここで先にさらすはめになるという。

写真に見合う話、余裕ができましたらちゃんと投稿しますので、気長に気長にお待ちください。


☆ 写真の一部をさらすコーナー ☆













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