おまけ17 ドール部屋④ レクシーナの部屋(制作秘話?を追加しました!)
文字数 3,237文字
☆ レクシーナの部屋
不思議な『治験薬』を飲んでしまったムスタインは、なんと子供になってしまいました!
たいくつをもてあました彼は、とっさに空間移動の能力をつかって、レクシーナの部屋をおとずれます。
さてさて、どうなることやら……?
☆彡 今回は、「ぼく」がおはなしするよ!
たいくつだって思ったんだ。
こんな場所でじっと待ってるのは、たえられなかったんだよ。
ぎゅって目をつぶって、おねがいしたら……。
気づくと知らない部屋のなかにいた。
知らないお姉ちゃんがすやすやと、寝息をたててソファーの上でねむってる。
まるで、絵本でみた童話のなかの『ねむり姫』みたいだ。
「ぐう」とぼくのおなかの虫がなる。テーブルの上のおかし食べたいなぁ……。
きっと、食べてもおこらないよね?
このお姉ちゃん、やさしそうだし。
言いくるめるのもチョロそうだし……。
いっか、食べちゃえ!
もぐもぐもぐ……。
たくさん食べたら急に、ねむくなってきたよ……。
ソファーはお姉ちゃんがつかってるし、このベッドに寝ころんでもいいよね?
きっと、おこらないにちがいな……ぐぅぐぅ……。
──ふぁぁ、けっこうねむったな。
「!?」
あ、あきれた……。
このお姉ちゃん、まだ寝てるよ……。
青い小鳥がぼくをみて「ピュイピュイ」さかんにないている。
だけど、お姉ちゃんは動じない。それどころか、まったくおきないんだ。
見ためによらず、いがいと神経がずぶとそうだな……。
たいくつだよ。
そろそろおきて!
ぼくのあいてをするのは、きみなんだよ?
☆
☆彡 ここからは、わたしがお話しますね……
目が覚めたら小さな男の子がいて、「なんでこんなところにいるの?」って驚いてしまいました。
さらさら揺れる黒髪に、エメラルドグリーンのくるくる動く瞳。
いたずらっ子でわがままで、ちょっとだけさびしんぼう。
この男の子、誰かに似ているな……。
そうだ。あの人に似てるんだ。
名前も知らないあの人に……。
出逢ったときからなぜか、ずっとこわくてしょうがなかった。
でも、目が反らせなかった。
そんなあなたがお菓子を見て瞳を輝かせたとき、なんだかほっとしたの。
なんだ、子供みたいって。
わたしと変わらないんだって。
初対面なのに男の子が人懐っこいせいか、たくさんお喋りしてしまいました。
ふだん人には話さないようなことまで話してしまって……。
この子には不思議な力があるのかしら?
たくさんお菓子を食べて、お話したらまた眠くなってきちゃった。
あらら、男の子もこっくりこっくり。
船をこいで居眠りをはじめています。
わたしもまた夢の世界へ……
すると──
「こんなところで寝てると風邪ひくぜ?」
「……!?……」
気づくとすぐ横に彼がいて、心臓が止まりそうになりました。
きっと、ビクッとからだをふるわせて、おびえた表情をしてしまったのでしょう。
ほんとうはあなたに逢えて、うれしくておどろいていたのに。
「あんたは小動物みたいな反応するから、からかわれるんだよ……」
彼はあきれたようにそう言って、肩から大げさにため息をつくと……。
そばにあったブランケットを取って、わたしに無言で差し出しました。
『羽織れば?』
ってことみたいです。わたしは思わず笑ってしまいました。
彼はあいかわらず仏頂面ですけど。
こわいときもあるけど、本当は心の奥にやさしさを秘めている人だって。
わたしはそう信じてるんです。
☆
じ、時間がかかった……。いろんな意味で時間がかかりまくった今作です。
お待たせしてすみません!なんとかお届けできました。
制作秘話?というか、この欄の文章はあとでつけくわえます。
時間がなくて、今日はこのへんで!
──おそくなりましたが、続きになります!
じつはこのドール部屋、没バージョンがあるのです。
最初に作ってみてわるくなかったのですが、『レクシーナの部屋』にしてはなんか……。
年齢のわりには落ち着きすぎているなぁと思い、おもいきって作り直したのです。
ちなみにレクシーナはロジオンより三歳年下!という設定なので、現在14歳!?になります。
もともと登場させる予定だったものの、ここまで彼女の出番が増えると思ってなくて。
こんなことなら15歳にしとけばよかった……。
いちおう小説内だと15歳で成人という設定なので(これも無茶な設定ですけど……)、もうちょっと自然な感じになったんでしょうけど。
精神年齢がわりと高め?
まぁ、この世界の14歳は中学生というより、今でいう女子高生くらいの年ごろ……だと思っていただければ幸いです。
にしたって犯罪だろ……と思うけど。
わたしの脳内では──
ロジオン→同い年くらい
ラグシード→年上
ムスタイン→年下
がそれぞれ好みの年齢層かな?というざっくりした認識があったりします。
ドール部屋と関係ない、どうでもいい情報ですね……
……(´_ゝ`)……
この作品はどうでもいい設定が、非常に多いです。
さて、気をとり直して──
せっかくなので、没部屋のほうの写真も何枚か紹介します。
なんとなく眠らせておかずに、なんでもさらしてみようという試みだったりする……。
ちなみに座らせることのできなかったソファーは、このソファーではないです。
ちゃんと座れますよ!
写真うつりはひょっとして、こっちのほうがいいのか……?
よりクラシカルな感じですね。好みはわかれるところかな。
没部屋のほうの家具は、そのうちなにかで再利用するかもしれません。
暖炉は『ロジオンの部屋』でつかう予定……。
おまけの座談会のほうで、『ロジオンの部屋』を作る!と宣言していながら、まだ作っていない。
ごめんなさい。作るのはまだ先になるかと……。
かわいそうな主人公。
ロジオンはそういうキャラなんですよ……(なんとなく遠い目)。
で、けっきょく完成したものは、『アナベルの部屋』でつかったソファーを再利用しています。
なるべくほかの部屋でつかったものはつかわないようにしてるんですが、どうしてもかぶっちゃうものはあります。
いちばん最初につくったせいか、『アナベルの部屋』と『リームの部屋』は、まだ家具や小物がすごく少なくて、シンプルな造りになっています。
いつか彼女たちの部屋のパワーアップ版もつくりたいなぁ。
完成版のほうの部屋の話にもどりますが、こちらもこちらでしくじっております。
まず、あとで手渡すシーンを撮ろう!と思って、なにげなくエメラルドのペンダントを暖炉のわきに引っかけて、すっかりわすれてしまいました……。
完全に小物が背景と同化しちゃってる。
ムスタインの少年バージョンの衣装も、作中と同じような物が見つからず苦戦しました。
しょうがないので上半身は「貴族のお坊ちゃん風」に見えるパーツを利用し、半ズボンとハイソックスだけは死守しなければ!と必死で探し……。
手に入れた物は当初まったく別の色だったので、自分で色を塗りました。そのせいか粗さが目立ちます。
あとレクシーナのペットである小鳥。コザリーは、たまたまガラス製のものをもっていたので、そのまま使用しました。
ずいぶん前に、どこかの旅先のお土産屋さんで買った気がする。
青い小鳥ではなかったんですが、じつは昔飼っていた鳥の名前をそのまんま名づけていたりしてるという……。
ともあれ、座れる衣装パーツがあると、ずいぶん変わるなぁ!と自分的には好感触でした。
それぞれのキャラクターの基本の衣装パーツでは不可能なので、別衣装での限定になってしまいますが、いつかほかのキャラでもできればいいなぁ。
というわけで、ざっくりした説明でしたが──
以上、『制作秘話?』になります。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
☆
家具と小物はおもに、シルバニアファミリーの物をつかっています。
その他の家具と小物は、ぷちサンプルシリーズの「PATISSERIE Petit gateau」、「サンタさんのおうち」、「天文学者の不思議な研究所」、「薔薇の国の宮殿 Rose'n Palace」を使用しました。
不思議な『治験薬』を飲んでしまったムスタインは、なんと子供になってしまいました!
たいくつをもてあました彼は、とっさに空間移動の能力をつかって、レクシーナの部屋をおとずれます。
さてさて、どうなることやら……?
☆彡 今回は、「ぼく」がおはなしするよ!
たいくつだって思ったんだ。
こんな場所でじっと待ってるのは、たえられなかったんだよ。
ぎゅって目をつぶって、おねがいしたら……。
気づくと知らない部屋のなかにいた。
知らないお姉ちゃんがすやすやと、寝息をたててソファーの上でねむってる。
まるで、絵本でみた童話のなかの『ねむり姫』みたいだ。
「ぐう」とぼくのおなかの虫がなる。テーブルの上のおかし食べたいなぁ……。
きっと、食べてもおこらないよね?
このお姉ちゃん、やさしそうだし。
言いくるめるのもチョロそうだし……。
いっか、食べちゃえ!
もぐもぐもぐ……。
たくさん食べたら急に、ねむくなってきたよ……。
ソファーはお姉ちゃんがつかってるし、このベッドに寝ころんでもいいよね?
きっと、おこらないにちがいな……ぐぅぐぅ……。
──ふぁぁ、けっこうねむったな。
「!?」
あ、あきれた……。
このお姉ちゃん、まだ寝てるよ……。
青い小鳥がぼくをみて「ピュイピュイ」さかんにないている。
だけど、お姉ちゃんは動じない。それどころか、まったくおきないんだ。
見ためによらず、いがいと神経がずぶとそうだな……。
たいくつだよ。
そろそろおきて!
ぼくのあいてをするのは、きみなんだよ?
☆
☆彡 ここからは、わたしがお話しますね……
目が覚めたら小さな男の子がいて、「なんでこんなところにいるの?」って驚いてしまいました。
さらさら揺れる黒髪に、エメラルドグリーンのくるくる動く瞳。
いたずらっ子でわがままで、ちょっとだけさびしんぼう。
この男の子、誰かに似ているな……。
そうだ。あの人に似てるんだ。
名前も知らないあの人に……。
出逢ったときからなぜか、ずっとこわくてしょうがなかった。
でも、目が反らせなかった。
そんなあなたがお菓子を見て瞳を輝かせたとき、なんだかほっとしたの。
なんだ、子供みたいって。
わたしと変わらないんだって。
初対面なのに男の子が人懐っこいせいか、たくさんお喋りしてしまいました。
ふだん人には話さないようなことまで話してしまって……。
この子には不思議な力があるのかしら?
たくさんお菓子を食べて、お話したらまた眠くなってきちゃった。
あらら、男の子もこっくりこっくり。
船をこいで居眠りをはじめています。
わたしもまた夢の世界へ……
すると──
「こんなところで寝てると風邪ひくぜ?」
「……!?……」
気づくとすぐ横に彼がいて、心臓が止まりそうになりました。
きっと、ビクッとからだをふるわせて、おびえた表情をしてしまったのでしょう。
ほんとうはあなたに逢えて、うれしくておどろいていたのに。
「あんたは小動物みたいな反応するから、からかわれるんだよ……」
彼はあきれたようにそう言って、肩から大げさにため息をつくと……。
そばにあったブランケットを取って、わたしに無言で差し出しました。
『羽織れば?』
ってことみたいです。わたしは思わず笑ってしまいました。
彼はあいかわらず仏頂面ですけど。
こわいときもあるけど、本当は心の奥にやさしさを秘めている人だって。
わたしはそう信じてるんです。
☆
じ、時間がかかった……。いろんな意味で時間がかかりまくった今作です。
お待たせしてすみません!なんとかお届けできました。
制作秘話?というか、この欄の文章はあとでつけくわえます。
時間がなくて、今日はこのへんで!
──おそくなりましたが、続きになります!
じつはこのドール部屋、没バージョンがあるのです。
最初に作ってみてわるくなかったのですが、『レクシーナの部屋』にしてはなんか……。
年齢のわりには落ち着きすぎているなぁと思い、おもいきって作り直したのです。
ちなみにレクシーナはロジオンより三歳年下!という設定なので、現在14歳!?になります。
もともと登場させる予定だったものの、ここまで彼女の出番が増えると思ってなくて。
こんなことなら15歳にしとけばよかった……。
いちおう小説内だと15歳で成人という設定なので(これも無茶な設定ですけど……)、もうちょっと自然な感じになったんでしょうけど。
精神年齢がわりと高め?
まぁ、この世界の14歳は中学生というより、今でいう女子高生くらいの年ごろ……だと思っていただければ幸いです。
にしたって犯罪だろ……と思うけど。
わたしの脳内では──
ロジオン→同い年くらい
ラグシード→年上
ムスタイン→年下
がそれぞれ好みの年齢層かな?というざっくりした認識があったりします。
ドール部屋と関係ない、どうでもいい情報ですね……
……(´_ゝ`)……
この作品はどうでもいい設定が、非常に多いです。
さて、気をとり直して──
せっかくなので、没部屋のほうの写真も何枚か紹介します。
なんとなく眠らせておかずに、なんでもさらしてみようという試みだったりする……。
ちなみに座らせることのできなかったソファーは、このソファーではないです。
ちゃんと座れますよ!
写真うつりはひょっとして、こっちのほうがいいのか……?
よりクラシカルな感じですね。好みはわかれるところかな。
没部屋のほうの家具は、そのうちなにかで再利用するかもしれません。
暖炉は『ロジオンの部屋』でつかう予定……。
おまけの座談会のほうで、『ロジオンの部屋』を作る!と宣言していながら、まだ作っていない。
ごめんなさい。作るのはまだ先になるかと……。
かわいそうな主人公。
ロジオンはそういうキャラなんですよ……(なんとなく遠い目)。
で、けっきょく完成したものは、『アナベルの部屋』でつかったソファーを再利用しています。
なるべくほかの部屋でつかったものはつかわないようにしてるんですが、どうしてもかぶっちゃうものはあります。
いちばん最初につくったせいか、『アナベルの部屋』と『リームの部屋』は、まだ家具や小物がすごく少なくて、シンプルな造りになっています。
いつか彼女たちの部屋のパワーアップ版もつくりたいなぁ。
完成版のほうの部屋の話にもどりますが、こちらもこちらでしくじっております。
まず、あとで手渡すシーンを撮ろう!と思って、なにげなくエメラルドのペンダントを暖炉のわきに引っかけて、すっかりわすれてしまいました……。
完全に小物が背景と同化しちゃってる。
ムスタインの少年バージョンの衣装も、作中と同じような物が見つからず苦戦しました。
しょうがないので上半身は「貴族のお坊ちゃん風」に見えるパーツを利用し、半ズボンとハイソックスだけは死守しなければ!と必死で探し……。
手に入れた物は当初まったく別の色だったので、自分で色を塗りました。そのせいか粗さが目立ちます。
あとレクシーナのペットである小鳥。コザリーは、たまたまガラス製のものをもっていたので、そのまま使用しました。
ずいぶん前に、どこかの旅先のお土産屋さんで買った気がする。
青い小鳥ではなかったんですが、じつは昔飼っていた鳥の名前をそのまんま名づけていたりしてるという……。
ともあれ、座れる衣装パーツがあると、ずいぶん変わるなぁ!と自分的には好感触でした。
それぞれのキャラクターの基本の衣装パーツでは不可能なので、別衣装での限定になってしまいますが、いつかほかのキャラでもできればいいなぁ。
というわけで、ざっくりした説明でしたが──
以上、『制作秘話?』になります。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
☆
家具と小物はおもに、シルバニアファミリーの物をつかっています。
その他の家具と小物は、ぷちサンプルシリーズの「PATISSERIE Petit gateau」、「サンタさんのおうち」、「天文学者の不思議な研究所」、「薔薇の国の宮殿 Rose'n Palace」を使用しました。