第四章 十九話 「ディエンビエンフー」

文字数 6,084文字

一九五四年の四月末、圧倒的多数のベトミン軍に包囲され、激戦極まるディエンビエンフーの地でフランス陸軍中尉のアシル・ベル・ナルディは辛うじて破壊されずに残った掩体壕の一つに唯一生き残った部下とともに身を隠していた。頭のすぐ真上を銃弾が飛び、フランス軍首脳部が山間部には持ち込めないだろうと軽視していたベトミンの榴弾砲から放たれた砲弾が十メートルも離れていない近距離に雨あられと降り落ちて炸裂する中、ベルは後方に撤退するタイミングを窺っていたが、彼らの後退を支援するはずだったM24軽戦車は塹壕から二十メートルほど離れた所で敵の75mm野砲の直撃を受け、砲塔の右半分を完全に散らすような形で車体内部から炎をあげて沈黙していた。ベルの小隊自体も今、隣で体を丸めて隠れている一人を除いて全員が薬莢と泥にまみれた戦場の土の上で息絶えて転がっており、自分達の力だけでは現在の状況をどうしようにもない状態だった。
「中尉!早く逃げないと味方の砲撃が始まります!」
既に残弾の無くなったMAS-36を抱えて塹壕の中に身を寄せる部下の声はしかし、同時にすぐ間近で弾けた迫撃砲弾の爆発音にかき消され、代わりに爆発によって噴き上げられた土泥が一拍遅れて二人の頭上に襲いかかった。
「退けるならとっくに退いている!迂闊に動くと、味方の砲撃よりも前に敵の砲撃に殺されるぞ!」
口の中に入った汚泥を吐きながら叫んだベルだったが、今度は十数メートルの距離まで接近してきている敵の放つ機関銃の掃射音と銃弾が地面を掘り返す破裂音がその声をかき消した。
このまま、ここに残っていても生き残れる可能性はない…。
そう直感で判断したベルは掩体壕の傍らに設置された機銃陣地の方を睨んだ。塹壕の周囲に土嚢を組み上げて作られた機銃陣地は激しい敵の攻撃で土嚢の一部が崩れ、機銃手と装填補助手は既に敵の銃弾に撃たれて息絶えていたが、二人の体が覆いかぶさっていたお陰で陣地に設置されたFM mle1924/29軽機関銃は無事だった。
「よし、よく聞け!俺があの機銃を使って敵を牽制する!敵が怯んで攻撃が俺に集中する間に、お前は全速力で後方へ走れ!」
生存の希望が薄れ、放心状態になっている部下の肩を引き寄せ、けたたましい銃声と砲声に負けないように大声で叫んだベルの命令に驚いた部下は、
「しかし、それでは中尉が…。」
と狼狽した様子で呻いたが、ベルは命令を変えるつもりは無かった。
「俺はお前のお袋にお悔やみの手紙なんか書きたくないんだ!いいか、装備は全部捨てていけよ!」
自らの命を賭けて、部下のことを生かそうとする指揮官の姿に返す言葉が見つからず、精一杯の敬意を敬礼で示した下士官は塹壕の中に身を伏せると、背負っていた背嚢を体から下ろし始めた。その姿を確認し、飛び交う銃弾の下を折り重なる死体を盾にしながら地面を這って進んだベルは機銃陣地に辿り着いたところで、ジャングル迷彩の戦闘服の胸ポケットから丸めたモノクロ写真を取り出した。
「俺にも国で待ってる人は居るんだがな…。」
泥の中ですっかり薄汚れ、皺だらけになってしまったモノクロ写真だったが、ベルにはそこに写る純白のワンピースに身を包んだ女の姿が今、目の前に立っているかのように、しっかりと思い描くことができていた。もう二度と帰ることのないであろう故郷の農園での彼女との逢瀬の時間、風が吹く度に香ってきたウィンドソングの香水の香りを今一度、回顧したベルは回想の中から意識を振り戻すと、陣地に設置されたFM mle1924/29に手を伸ばした。遠目で見た際と同じように大きな損傷は見当たらず、専用の二五発弾倉も満装填の予備のものが陣地の足元に五つほど並べられており、部下一人を逃がすだけなら十分な時間が稼げそうだった。先程まで騒々しく鳴り響いていた銃声や砲声は全く聞こえない。恐らくはこちらの抵抗がないと判断した敵が塹壕の中から這い出して前進してきているのだろう。音を立てないよう、敵に悟られないよう、ゆっくりと軽機関銃のチャージングハンドルを引いて、初弾を薬室に装填したベルは背後を振り返り、塹壕に身を伏せている部下に叫ぶと同時に、機銃に寄りかかった死体を押しのけて引き金を引いた。
「行け!」
ベルの怒声とともに若い下士官が後方へと走り出し、ベトミン戦闘員の銃撃がそのすぐ後を追ったが、その追撃をベルの放ったFM mle1924/29の機銃掃射が阻止した。
「くそ…!何て数だ…!」
予想以上に近くまで敵が接近してきていたので、照準をつけずとも前方に向けて引き金を引くだけで弾丸は命中したが、予想外に多かった敵の数に悪態をつきながら、ベルは空になった弾倉を取り外し、足元に並べられた予備マガジンの一つに手を伸ばした。返り血と掃射で噴き上がった土泥とともに撃ち返された銃弾がすぐ脇の土嚢に突き刺さる中、弾倉交換を終えた軽機関銃を掃射し続けたベルは不意に背後で弾けた炸裂音に嫌な予感を感じ、反射的に後ろを振り返った。それと全く同時に機銃陣地の数メートル手前に七五ミリ野砲の砲弾が直撃し、爆発と同時に生じた衝撃波がベルの身を隠していた機銃陣地の土嚢を吹き飛ばし、その後ろにいたベルも爆風とともに後ろへ弾き飛ばされることになった。
全身を強打した衝撃で意識が朦朧とする中、近付いてくるベトナム語の怒声と銃声を聞き、起き上がらなければ、と何とか意識を引き戻したベルの視界に最初に映ったのは先程、後方に走らせた部下の顔だった。口をぽかんと開け、目と鼻から血を吹き出している部下の顔はまるで生きているかのようで、体を起こしたベルは部下の体を揺すって、「早く逃げろ!」と叫んだが、部下の首の下に揺するべき胴体は既に無かった。先程、ベルが振り返る前に彼の背後で炸裂した砲弾が下士官の体を粉々に粉砕しており、辛うじて残った頭部が吹き飛ばされたベルのもとに転がってきているのだった。
「ニコラ…。」
生気を失った目で虚空を見つめる部下の遺体を見下ろし、我を忘れたベルが部下の名を呟いた瞬間、彼の背中に激痛が走り、ベルは泥の中に倒れ伏すこととなった。それと同時にベトナム語の怒声とともに数人の足が体の上に乗りかかり、旧型のボルトアクションライフルの冷たい銃口を首元に押し付けられたが、ベルはその状態でも抵抗を続けようと四肢をばたつかせた。平均的なベトナム人の男より一回り体の大きいベルをベトミンの戦闘員が三人がかりで押さえる中、それでも抵抗を見せるベルの右手を足で踏み潰したベトミン将校が悲鳴をあげるフランス人兵士の手からMAT-49を奪い去った。フランス製の短機関銃を注意深く観察し、鹵獲したそのベトミン将校は地面に押し倒されても尚反撃しようとするベルの顔のもとに跪くと、
「お前は将校か?」
と片言のフランス語で問うたが、捕虜になって敵に情報を売るくらいなら死んだ方がマシだと考えているベルは返答の代わりに唾を吐いた。
「知るか!そんなもん!」
最後まで抵抗するベルの姿に静かに頷いたベトミン将校はベルの体を押さえている部下の一人に目配せすると、その場を後にした。次の瞬間、ベルの首筋に漢陽88式小銃の硬い木製銃床が振り下ろされ、延髄に走った電気的衝撃に一瞬の間、息ができなくなったベルはゆっくりと意識が薄れていくのを感じた。
俺はお前のお袋さんにお悔やみの手紙すら書くことができない…、すまない…。
敵に引きずられていく中、ぼやけた視界の中に遠ざかっていく部下の遺体を見て胸中に詫びたベルが薄れゆく意識の中で最後に見たのは風に揺れる純白のワンピースとウィンドソングの香水の香りだった。

こんな蒸し暑い亜熱帯の国にいる今でも、ふと冷たい風が吹いたりした時などに、ありありと思い出すことのできるウィンドソングの香水の香りと女の白い肌…、二十年以上も昔に捨て去った記憶があのアメリカ人の捕虜と出会ったことで再び鮮明に蘇ったベルは腐食防止用のビニールを包んだまま、久しく外に出していなかったモノクロ写真を取り出し、参謀室代わりのテントの中で椅子に腰掛けたまま、写真の中に写る美形の女を見つめて物思いに耽っていた。
自分と婚約していたあの女は二十年の月日が経った今、一体どうしているだろうか。新しい人生の伴侶を見つけ、二人の間にできた子供たちとともに幸せに暮らしているだろうか…、或いは…。
様々な可能性を想像していたベルはしかし、その妄想の途中で詮無きことだと思い、苦笑した。自分が二十年前に捨てたもの…、家族や友人、そして大事な約束を交わしていた人…、彼らが今どうしているのか、もし自分が生きていることを知ったらどう思うか、そんなことを考えることが今までにも何度かあったが、結局いつも最後は同じ自嘲に辿り着くのだった。
自分は捨てられた訳ではない…。他のフランス人捕虜やこの地で朽ち果てた同胞達とは違い、自分は自らの選択でこの地に残ることを決めたのだ…。そう、あの"笛吹き男"と呼ばれた男に出会ってから…、自分はこの国で生き続けると…、彼の正義を実現するために戦い続けると自分自身で誓ったのだから…。
「すまない。待たせたな。」
テントの外から聞こえてきたその声にベルはモノクロ写真を素早く戦闘服のポケットに隠すと、立ち上がってテントの入り口の方に向かい、敬礼した。敬礼を返しながらテントの中に入ってきた、ベトナム人民陸軍上佐の階級章を制服の胸に着けている男は現在、謎の外国人特殊部隊を追跡している南ベトナム解放民族戦線の大隊指揮官、裴伯哲(ブイ・バ・チェット)上佐だった。その後ろには彼の参謀や副官達が続き、最後に幹部の中で一番若い潘頼道(ファン・ライ・ダオ)少尉がテントの中に入ってきた。数時間前のことを気まずく感じているのか、ファンは顔を俯けて、ベルとは決して目を合わせないようにしていた。
「それではベル・ナルディ軍事作戦顧問、敵に関する君の考察を聞かせて貰おうか…。」
幹部全員が長机を囲む席につくのを確認したブイ上佐が促すと同時に、静かに頷いたベルは幹部達の目の前の机に置かれた黒色の金属製弾倉を手にとって説明を始めた。
「まず、最初に敵が残した遺留物ですが、これは西側諸国の共通弾薬である5.56x45mm NATO弾を三〇発装填可能な弾倉であり、材質こそ同じものの、形状と機能の両方の面でかつてアメリカが我々との戦いで使用していたものとは全く異なるものです。そして何よりも重要なことはこのタイプのNATO共通弾薬用の三〇発弾倉は現在、西側諸国でもまだ広くは流通しておらず、使用しているのはアメリカ軍の一部部隊だけだということであります。」
ベルがそこまで話した所で彼に一番近い位置に座っていた年老いた白髪の参謀が疑義を挟んだ。
「つまり、君は我々が交戦したあの部隊がアメリカの訓練したARVN(南ベトナム陸軍)の特殊部隊ではなく、アメリカ自らが送り込んできた特殊部隊だと言いたいのだな?」
「現時点では、その可能性は大であると思われます…。」
「しかし、それでは国際問題に成るぞ…。」
軍事作戦顧問の言葉に場がざわつくと同時に、別の参謀が呻くように漏らしたが、ベルは動じることなく淡々と続けた。
「皆さんも五年前、アメリカがカンボジアに違法に越境して軍事行動を行っていたことを覚えておられるでしょう…。あの国は己の利権と目的のためには国際社会の避難など黙殺することをお忘れなく…。それに…。」
沈黙する幹部達に対して、ベルは続けた。
「私には今回の一連の事件に国家の利害や冷戦の対立を越えた大きな力が関わっているような気がしてなりません。現に第十三物資集積所襲撃の件は部外者に口外するなとの命令も出ていますし。私はこの問題は既に…。」
ベルがそこまで言いかけたところで、ブイ上佐が片手を上げて止めた。
「もう良い。政治的な見解を聞くために私は君を雇っているんじゃない。君には軍事専門家として敵の特性と我々の取るべき対処法について聞いているんだ。」
指揮官の言葉に差し出がましいことを言い過ぎたと自覚したベルは、申し訳ありません、と頭を下げると、敵に関する分析の陳述を続けた。
「例の弾倉ですが、昨晩襲撃された第十三物資集積所襲撃にも全く同じタイプのものが残されていたことから、第十三物資集積所襲撃を壊滅させた敵は我々が第五地区で交戦した部隊と同一であると見て間違いありません。」
「敵の規模は?殲滅はできなかったとしても、我々との交戦で既にかなり消耗しているだろう?」
幹部の一人の発言に頷いたベルは今度は軽金属製の伸縮棒を手に取り、それを伸ばすと、自分の背後に立てていた木製のボードの方を振り返り、そこに貼り付けられた周辺地域の拡大地図を伸ばした伸縮棒の先端で指して説明を始めた。
「敵の人数は交戦した先遣部隊からの報告によると八人から十人。その内の一人は断崖絶壁から飛び降り、もう一人は我々が確保していますので、残りは十人足らずといったところでしょう…。しかし、今の敵には手強い応援がいます。」
最後ははっきり言い切ったベルは伸縮棒の先端で地図上の一点を指した。その場所と地図上
に記された表記を見た幹部達からは溜息が聞こえてきた。
「黎鄭勝(レ・チン・タン)将軍の部隊か…。厄介だな…。」
「彼は南ベトナム最後の軍人とも呼ばれていますからね…。指揮する部隊も相当優秀だと聞いています…。」
老齢の幹部達が弱気な言葉を漏らす中、総指揮官のブイだけは真剣な表情で地図を見つめたまま、
「続けてくれ…。」
と促した。その声とともに静かになった参謀室のテントで再び、ボードの方を向いたベルは地図の上に記した敵の推定部隊規模や攻撃能力の記号を伸縮棒の先端でなぞり、加えて考えられる敵陣への攻撃ルートについても陳述した上で苦々しく結論を述べた。
「参謀の皆様方のご尽力のお陰で後方支援も含めれば、我々は三千人近い兵力を確保できています。ですが、それでも敵の妨害活動があった場合などを考慮すると、さらに一個旅団規模の支援がなければ、敵の殲滅は難しいでしょう…。」
「一個旅団って…、君、そんな簡単に言うけどね…。」
ベルの言葉に幹部の一人が狼狽した声を出したが、幹部達の一番後ろに座っていたブイが引き締まった声で、
「その件は問題ない。」
と断言したのを聞いて、その場にいた幹部全員が総指揮官の方を振り返った。
「いや…、しかし、上佐…。」
先程の幹部が呻くような声を出したが、ブイに返答する必要は無かった。それよりも先に地面を揺さぶる震動とともに聞こえてきた、空を切る独特の滑空音に、
「来たか…。」
と独り言ちたブイは席を立つと、参謀室代わりのテントの外へと出ていった。事態が飲み込めず動揺する幹部達も総指揮官の後に続き、最後にテントを出たファン少尉の後ろについて、ベルがテントの外に出た時には遠くから聞こえてきていた独特の滑空音はそれがヘリコプターの羽音であると、はっきりと分かるほどに大きくなっていた。
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登場人物紹介

*ウィリアム・ロバート・カークス


本作の主人公。階級は大尉。米陸軍特殊戦用特殊部隊「ゴースト」のブラボー分隊を率いる。

八年前、ベトナム戦争従軍中、ベトナム共和国ダクラク省のチューチリンで起きた"事件"がトラウマとなり、現在でも戦闘中に襲ってくるフラッシュバックに悩まされている。


ゲネルバでの大使館占拠事件の際には、MC-51SD消音カービンを使用し、サブアームにサプレッサーを装着したH&K P9Sを使用する。


#特徴

黒人

身長は一八〇センチ台前半。

髪の毛はチリ毛だが、短く刈っている上に何らかの帽子などを被っていることが多いため、人前に見せることは少ない。

#イーノック・アルバーン


第七五レンジャー連隊・斥候狙撃班に所属する若きアメリカ兵。階級は登場時は上等兵、「ゴースト」の作戦に参加したことで伍長へと昇進した。


彼の兄で、ベトナム時代のウィリアムの戦友だった故ヴェスパ・アルバーンの代わりに、「ゴースト」へと招集される。


実戦を経験したことはないが、狙撃の技術に関しては、兄譲りの才能を見せる。


#特徴

白人

身長一八〇センチ前半台

短い茶髪 

*クレイグ・マッケンジー

元Navy SEALsの隊員でアールと同じ部隊に所属していたが、参加したカンボジアでのある作戦が原因で精神を病み、カナダに逃亡する。その後、孤児だったレジーナを迎え入れ、イエローナイフの山奥深くで二人で暮らしていたが、ウィリアム達の説得、そして自身の恐怖を克服したいという願いとレジーナの将来のために、「ゴースト」に参加し、再び兵士となる道を選ぶ……。


*特徴

年齢29歳

くせ毛、褐色の肌

出生の記録は不明だが、アメリカ先住民の血を強く引く。

*アール・ハンフリーズ


序章から登場。階級は少尉。「ゴースト」ブラボー分隊の副官として、指揮官のウィリアムを支える。 

その多くが、戸籍上は何らかの理由で死亡・行方不明扱いになり、偽物の戸籍と名前を与えられて生活している「ゴースト」の退院達の中では珍しく、彼の名前は本名であり、戸籍も本来の彼のものである。


ゲネルバ大使館占拠事件では、ウィリアムと同じくMC-51SD消音カービンをメイン装備として使用する他、H&K HK69グレネードランチャーも使用する。


#特徴

白人

身長一九〇センチ

金髪の短髪

*イアン・バトラー


「ゴースト」ブラボー分隊の隊員の一人で階級は先任曹長。戦闘技能では狙撃に優れ、しばしば部隊を支援するスナイパーとしての役割を与えられる。

年齢は四十代後半であり、「ゴースト」の隊員達の中では最年長で、長い間、軍務についていたことは確かだが、正確な軍歴は分隊長のウィリアムでも知らない。


ゲネルバ大使館占拠事件では、降下してくる本隊を支援するため、サプレッサーを装着したレミントンM40A1を使用して、敷地内のゲネルバ革命軍兵士を狙撃する。


#特徴

白人

やや白髪かかり始めた髪の毛

*ジョシュア・ティーガーデン 


「ゴースト」ブラボー分隊の通信手を務める一等軍曹。巻き毛がかった金髪が特徴。周囲の空気を敏感に感じとり、部隊の規律を乱さないようにしている。


各種通信機器の扱いに長け、リーと同様に通信機器に関してはソビエト製のものや旧ドイツ、日本製のものでも扱える。


#特徴

白人

身長一八〇センチ台前半

金髪

*トム・リー・ミンク


「ゴースト」ブラボー分隊の隊員の一人で、階級は一等軍曹。身長一七〇センチと「ゴースト」の中では小柄な体格だが、各種戦闘能力は高く、特に近距離でのナイフ戦闘技能と爆発物の扱いには優れている。特にミサイル、ロケット系の兵器に関しては、特殊訓練の結果、ソビエト製兵器でも使用できる。


気の強い性格から、他の隊員と口論になることもあるが、基本的には仲間思いで優しい性格である。

だが、敵となったものに対しては容赦のない暴力性を発揮する。


同部隊のアーヴィング一等軍曹とはベトナム戦争時から同じ部隊に所属しており、二人の間には特別な絆がある。


#特徴

アジア系アメリカ人

身長一七〇センチ

*アーヴィング・S・アトキンソン 


「ゴースト」ブラボー分隊の隊員の一人で機銃手を務める大柄な黒人兵士。 階級は一等軍曹。


その大柄な体格とは逆に性格は心優しく、穏やかであり、部隊の中でいざこざが起こったときの仲裁も彼がすることが多い。


トム・リー・ミンクとはベトナム戦争時代からの戦友。


#特徴

黒人

身長一九五センチ

*ハワード・レイエス


「ゴースト」ブラボー分隊の隊員で、前衛を務める。階級は曹長。

父親は不明、母親はメキシコからの不法移民でヒスパニック系の血を引く。7歳の時、母親が国境の向こう側へ送還されてからは、移民が集合するスラム街で生活。学校にも通っていなかったが、自発的に本から学んだことで、米国の一般レベルを上回る知能、知識を持ち、スペイン語をはじめとする語学に堪能。


ゲネルバでの作戦時には、部隊の先頭を切って勇敢に突撃したが、後にウィリアムの身代わりとなって死亡する。

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