第44話

文字数 555文字

 その続き。起きたのに、また眠ったらしい。

 ミヤザキさんがエプロンをかけて『コレナンデ商会』のジェイさんになっている。私がキウイちゃんで、ソノさんがブルブルくんらしい。
 なにか白いふわふわした砂糖のかたまりのようなものを、ミヤザキジェイさんが鉄板の上で器用に寄せ(お好み焼き的メレンゲ?)、素敵なお菓子を作っていく。

 途中までミヤザキジェイさんにやってもらって、そのあとを私が楽しく寄せていると、
 ミヤザキジェイさんがコポコポとコーヒーを入れてくれて、さて完成した砂糖菓子を見ると、
 おたんじょうびおめでとう
 と書いてあって、ソノさんの誕生日らしい。私のケーキではなかった。

 うっすらと不満を感じるがこらえて、祝う。

 そのあと、ミヤザキさんがたぬきに、私がうさぎに、ソノさんがひつじになって、といっても三人とも人間のままなのだけど、たのしくあそぶ。いったい何のお話だ。
 紙芝居らしく、木の枠がある。

 私のケーキだったらよかったのになー。


※『コレナンデ商会』はNHK、Eテレの子ども向け音楽番組でした。
(2016年4月4日から2022年3月31日まで放送)
塩谷(しおのや)(さとる)さんの作曲と編曲がとほうもなくすばらしかったです。子ども向けだからって手抜きしてなくてトップギアなのです。
私も塩谷さんくらい天才だったらいいのになー。

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