第132話

文字数 284文字

 桃ちゃん(桃太郎)がかぐちゃん(かぐや姫)にプロポーズしている。

 私たち、つまり桃ちゃんをふくめた、かぐちゃん以外のみんなは建物の二階にいて、ベランダらしい所からいろいろ投げ落としている。桃ちゃんが投げたのをぶじにかぐちゃんが受け取って、プロポーズが成立したので、皆やんやの喝采。
 でもそれ、花じゃなくて、きゅうりの束だ。

 そのあとも同じ建物内(古いアパート、同潤会みたいな)の中で、スパイ大作戦のような展開があって、私も大活躍したのだけれど、

 私は私ではなく別の誰かだったし、誰が誰を追って誰が邪魔していたのか、断片的な映像は残っていても、ぜんぜん言葉にできない。

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