第77話

文字数 120文字

 赤絨毯を敷いた和風旅館の玄関。
 私、○○はもうやりません、と落ちついて言う。

 正確には○○も○○もやりません、と二つ入る。何が入るのか、あんなにはっきり言ったのに思い出せない。
 悲劇も喜劇も、だろうか。

 言い終えて、真澄さんを待っている。

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