第126話
文字数 506文字
古民家の中に、いろりではなくて、プールがある。
古民家特有の薄明かり。
阿部サダヲが十五メートル泳ぎきって、皆に褒められている。(本当はもっと泳げるのかもしれません。阿部サダヲさんごめんなさい。)
ほぼ真四角のプールの、手前は温水で、向こう側は冷たい。なぜそんなことがわかるかというと、私もプールに入って、まっすぐ歩いていっているから。
この全体が、何か演劇体験教室になっているらしく、私は隅に呼ばれて、効果音を出せと言われる。人間リズムボックスみたいなものらしい。
できたら楽しそうだけれど、私にはできそうもなく、こまる。
こまっているうちに、お話は次へ進んで、別の人が台詞を言っている。「本当は怖い赤ずきん」みたいなストーリーらしい。それにしてはみんなゆかたやどてらを着ている。
プールではなくて温泉施設だったのらしい。
私も水から上がって、白いバスタオルを巻いた格好で、早く着替えなきゃと思いながら、広縁の古びた柱にもたれてくつろいでいる。
真澄さんもバスタオルでそばにいる。
阿部サダヲはもういない。
※文中の阿部サダヲさんはもちろん私の夢の中の阿部サダヲさんで、現実の阿部サダヲさんとは関係ありません。
古民家特有の薄明かり。
阿部サダヲが十五メートル泳ぎきって、皆に褒められている。(本当はもっと泳げるのかもしれません。阿部サダヲさんごめんなさい。)
ほぼ真四角のプールの、手前は温水で、向こう側は冷たい。なぜそんなことがわかるかというと、私もプールに入って、まっすぐ歩いていっているから。
この全体が、何か演劇体験教室になっているらしく、私は隅に呼ばれて、効果音を出せと言われる。人間リズムボックスみたいなものらしい。
できたら楽しそうだけれど、私にはできそうもなく、こまる。
こまっているうちに、お話は次へ進んで、別の人が台詞を言っている。「本当は怖い赤ずきん」みたいなストーリーらしい。それにしてはみんなゆかたやどてらを着ている。
プールではなくて温泉施設だったのらしい。
私も水から上がって、白いバスタオルを巻いた格好で、早く着替えなきゃと思いながら、広縁の古びた柱にもたれてくつろいでいる。
真澄さんもバスタオルでそばにいる。
阿部サダヲはもういない。
※文中の阿部サダヲさんはもちろん私の夢の中の阿部サダヲさんで、現実の阿部サダヲさんとは関係ありません。