第25話

文字数 242文字

 さっき、真澄さんを送っていく夢を見ていた。

 近所のゆるやかな坂を、二人でずっと下って歩いて駅まで行くのだけれど、その坂がみょうに長い。
 歩いても歩いても、駅が近づいてこない。

 私が途中で立ちどまって、メロンパンか何か食べたいと言いだす。真澄さん笑って待っていてくれる。
 私がメロンパンを食べて、ようやく駅に着いて、そこから二人でまた家に帰ってきた。

 家に着いたとたん、真澄さんからメールが来て、びっくりした。
 だってずっといっしょにいたのに、いまいない。

 そう、彼は、いつもいない。

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