第160話

文字数 437文字

 この夢日記を書いているとおりのようすを夢に見た。

 まず、スマートフォンで、見たままを書いていって自分にメールを送る。
(ガラケーの頃には「同期」なんてできなかったから、こういう習慣になった。)

 今朝は、黄葉の中を歩き、半円状の白い階段を数段上って、何かの建物に入っていった。
 そのようすをスマートフォンにひとさし指で打ちながら、つまりこのメールを打ちながら、
 インクがブルーブラック、
 と思っている。

 場面変わって、私はパソコンの前にいて、自分に送って自分で受信したメールをコピー&ペーストして、「夢」というタイトルで書きつづけているワード文書の末尾に足していく。
 そうしながら、
 インクのブルーとブラックを分ける、
 と思っている。

 水に落としたインクが煙のようにたなびく、そんなふうに、黒と濃紺の思考が私のまわりの空気にとけだしてたなびき、二色に分かれて、ディスプレイの白い画面に吸いこまれていく。

 そして、とてもすっきりする。


※全文、ほぼ起きてすぐ書いたメモのままです。

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