第14話

文字数 541文字

 今朝の夢。お風呂に入らなきゃと思っていたから、お風呂に入る夢を見る。
 ただ、またおおぜいで泊まっていて、テレビの収録の前に入るという設定。

 男女に分かれ、せまい更衣室。パイプ椅子の列。一人に一つの椅子があてがわれて、脱いだ服と荷物を置く。
 私、もたもたしていて、前に並んだ人に迷惑をかけそうになる。
 その人、小学校のときに私をいじめぬいたヤスコちゃんだ。

 ヤスコちゃんももちろん大人になっていて、最近太ってきたから背の高いのが自慢できない、などということを陽気に言っている。
 彼女はそんなに太っていない。
 太ったのは私だ。

 体をみんなに見られるのがはずかしい。

 粗末なカランが並んでいる。更衣室なのに。
 もう髪も体もここで洗ってしまおう。大急ぎで。

 だけどマイシャンプーがない。備えつけのシャンプーで洗うかどうしようか悩みながら腕時計を見ると、あと二分でテレビの収録が始まってしまう。
 町探訪のようなバラエティー番組らしい。渡辺正行さんか三宅裕司さんか(よく混ざる)が出ている。

 なぜ私たちエキストラが全員お風呂に入らされたのか、わからない。


※文中の渡辺正行さんと三宅裕司さんはもちろん私の夢の中の渡辺正行さんと三宅裕司さんで、現実の渡辺正行さんや三宅裕司さんとは関係ありません。

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