第56話
文字数 270文字
夢にユカさんが出てきた。
きのう松本昌次さんの訃報に接したからかもしれない。
この二日間、季刊『前夜』関係の人たちが続けて出てきた。
思い出したい夢でもないので記さない。
ただ、その中で、ここ借りられないかしらと思った物件があまりに具体的なイメージだった。
仮営業の洋品店の、古民家というにはこざっぱりして、床や柱の黒いつやが心地よく、形は正八角形のようで、床が高くて倉のような。
中から外を見ると、広々した草地が見え、よい感じに湿っていた。
見えてはいないだけで小川か濠があったのだと思う。とにかく水の、それもおだやかな気配がした。
きのう松本昌次さんの訃報に接したからかもしれない。
この二日間、季刊『前夜』関係の人たちが続けて出てきた。
思い出したい夢でもないので記さない。
ただ、その中で、ここ借りられないかしらと思った物件があまりに具体的なイメージだった。
仮営業の洋品店の、古民家というにはこざっぱりして、床や柱の黒いつやが心地よく、形は正八角形のようで、床が高くて倉のような。
中から外を見ると、広々した草地が見え、よい感じに湿っていた。
見えてはいないだけで小川か濠があったのだと思う。とにかく水の、それもおだやかな気配がした。