第34話

文字数 209文字

 白い紙を横置きして、縦長の表を四つばかり並べてレイアウトしていくのだけど、最後の一つが入らない。
 
 きゅうに変わって、
 
 気がつくと私一人、とほうもなく高い木の桟橋の上にいる。
 
 その高さに気づいた瞬間目がくらんで、雨ざらしの板にしがみつく。
 すると不安的中、桟橋はぐらりと揺れ、回るようにばらばらに壊れて、私は、

 どうやって水に落ちずに岸に戻れたのかわからない。

 しぶきを上げて沈んでいく桟橋を後ろに、走って帰る。

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