第6話

文字数 464文字

 今朝の夢。また《レーゲンスブルク》にいる。

 おおぜいで泊まっていて、帰る朝。私は朝風呂に入りたいけれど、湯舟の湯をさわってみて、ぬるいし、時間もないのであきらめる。
(大浴場で木づくりで、なぜか板前さんのような白い帽子と上っぱりの人たちが働いて、湯加減のめんどうを見ている。)

 部屋に帰って荷造りをしないと。
 でも私、なぜか部屋に帰らない。

 気がつくと公道を、背の低いスクーターのようなもので走っている。

 うまく制御できず、いろいろなぎ倒しながら進む。小さな草刈り機みたい。けっこう遠くまで来て、頭の中に地図を思い浮かべ、これでは手前に来すぎたから(ここ意味不明)もう二本ほど向こうの通りを行けば、宿に帰れる、と自分でうなずいて、スクーターを走らせる。
 町はレーゲンスになったり、実家の近所になったり。

 ブランコのある公園の横に、レーゲンス人の友だちがカフェ併設のお花屋さんを開いていて、彼女がちょうど表にいるので、私、走りすぎながら手をふると、彼女も私に気づいて驚き、笑顔で手をふりかえしてくれる。

 私にそんな友だちはいない。

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