第51話

文字数 312文字

 今朝の夢。
 真澄さんも私も若い。
 山の上ホテルを出て錦華(きんか)公園へ下る坂の、あのあたりで待ち合わせているらしい。
 
 けれども人が来て、私、とっさに隠れる。
 男の子二人に女の子一人の若い三人組。
 
 彼らをやりすごして、もう一度真澄さんに会おうとすると、今度は行く先のカフェテラスに彼らが並んで座って、身を寄せあって写真を見ている。
 私と真澄さんの写真らしい。
 
 先生が、と聞こえて、嬉しげに笑っている、悪い感じではないとはいえ、とにかくおもはゆく、私、行きつ戻りつする。
 真澄さんも笑っている。
 
 坂を下ったはずなのに、また坂の上にいる。
 これではいつまでも飲み物が注文できない。
 
 木々が濡れて重たげに光っている。
 春なのか。

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