第1話

文字数 298文字

 初夢、
 長くてつぎからつぎへと波乱万丈だったのに、ほとんど思い出せない。

 木造の校舎のようなところで人形劇をやるのに、私、台本を忘れ、台詞も忘れ、小道具も何かしら足りない。
 何が足りないかわからないのだけれど、何か足りない。

 どうやって乗りきる、私?

 この建物、幾度か夢に出てきたことがあって、白壁にマホガニー色の梁。
 部屋にたどり着くのに素敵なエレベーターに乗った。このエレベーターも前に乗ったことがある。
 エレベーターホールが広く、ほとんどコンサートホールのようなのだ。ドアが左右にスライドして開き、舞台袖からライトの中へ出ていくように、足を踏み出す。

 あんがい、楽しかったのかもしれない。

ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み