第11話

文字数 276文字

 夢でコント番組に出ている。

 他の、本物の芸人さんの部分は楽しいのに、
 私自身は、母親役の母(本人)と父親役の父(やはり本人)から

「お笑い芸人さんなんて大変よね」
「いきおいで(芸人に)なって苦労しているやつおおぜいいるよな」

と言われてしまって、自分もお笑い芸人になりたいんだと言い出せないでいる若者、の役、をやっていて、正直つらい。
(父母の発言は、みんな台本の台詞なのだけど。)

 セットの家は、みょうにリアルな造りの江戸風商家で、入り口に緋毛せんをかけた茶店用の平台(ひらだい)がたくさん並べてある。
 でもその平台、誰かに蹴散らされたあとのように、あちこちななめ。

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