第180話 モブ猫は語る
文字数 1,591文字
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自分の猫ライフを振り返ってみると――
あっしは、ずっと昔から主役になれない猫でしたニャ。
なにぶん戦闘力はそこそこで、見た目もそこそこですからニャ。
暗がりに身を
残念な白猫のあっしに比べて、兄弟猫は全身に雪をかぶったみたいに混じりけのない白猫でしたニャ。
顔立ちもシュッとしてて、シッポもピーンとまっすぐでしたしニャ。
だからあっしは、長男でありながら弟たちの引き立て役というか、脇役にすぎなかったのですニャ。
親離れした後は、ひたすら自活の道の模索でしたニャ。
食べ物を探して、一時的におなかを満たして、また食べ物を探して……というふうに、エンドレスループのその日暮らしの生活ですニャ。
結果はというと……
敗者は勝者にヘコヘコしてなければなりませんから、肩身の狭い思いをするのが嫌ならその場から離れるしかありませんニャ。
あっしはその土地を去りましたニャ。
住み心地の良い場所を求めて転々としていると、また別の猫に
それに、じつというと打算も働きましたニャ。
あんな
などという弱者の甘い期待ですニャ。
あっしは紅様に組に入れてくれとお願いしましたニャ。
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紅様は、縄張りの拡張を考えているから非力な猫は求めてないと言いましたが……
あっしがしつこく頼みすがって、ついに下っ端として組に入れてもらえることになりましたニャ。
それからあっしの生活に変化が訪れましたニャ。
ヤミミンと出逢い、恋仲になったのですニャ。
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下僕だとか
少なくとも、マウティス
ひとまずあっしは下僕として忠実に働き、ジロリ組の信頼回復に努めることにしますニャ。
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