第108話 対話③
文字数 1,334文字
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猫社会にもそれぞれルールがある。
それに従えという俺の意見に返す言葉もなく、子どもたちは悔しげな表情だ。
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それを遠巻きに見つめながら、ヨウがぽつりとつぶやく。
膨れっ面のイソルダを諭すように、ヨウが柔らかい物腰で話しかける。
メデアは品定めするような目を俺に向けた。
それから隣のイソルダのほうへ首を振って話しかける。
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俺は苦笑いを浮かべつつ、視線を壊れたシャッターへ移した。
ズバ抜けて強烈な闘気を感じる。
ヨウが疑問符を口にした直後――
俺の視界に、殺気の塊のような存在が跳び込んできた。
殺気の塊の正体は紅だった。
かつてないほど怒気をみなぎらせ、敵のボス猫は俺の頭上に降ってこようとしていた――。
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