第113話 プランB ②
文字数 1,020文字
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マタタビを摂取し、異常な変貌ぶりを見せるリャク。
一方その奥では……
トウのもとに向かったメデアが、インテリを警戒しつつ歩を進めていた。
インテリは拳を突き出しつつ跳躍した。
しなやかな体がなめらかに宙を跳び、メデアのもとへ急接近する。
横からトウが猛ダッシュで割り込む。
インテリを体当たりで押しのけようとするが、
先にインテリの手が
トウは呻いてバランスを崩す。
水面からとび上がる魚のように豪快に跳ねると、床に
メデアはその様子に驚きながらもトウを
メデアはくわえたマタタビの小枝をトウの足元にコトンと落とす。
メデアの言葉を受けて、インテリは諦めたように構えを解く。
そうしているうちに、トウがマタタビの小枝に噛みつきはじめた。
マタタビを摂取した途端、トウが激しい興奮の波に呑まれる。
血走った眼差し。異常に膨れ上がった殺気。
ギラついた瞳は、燃えさかる炎のようだ。
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俺のつぶやきが聞こえたのか、インテリも固唾を呑んだままそれに同意する。
同じくマタタビで凶悪な面構えになったリャクがトウの雄叫びに呼応する。
ふたりの体からは、猛獣の生霊が憑依したような怪異な闘気が漂っていた。
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