第177話 策士の導き②
文字数 1,435文字
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不満をこぼしながら、ウチは来た道を戻っていく。
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すると――
背後に動きアリにゃ。
イザベラが
ピリつく家族一同。
イザベラは困惑顔を向けつつも、落ち着いた口調で言い返す。
納得しきれていない様子の
ウチはそれを横目で見ながら、冷ややかに笑う。
言って、恥ずかしそうにうつむくイザベラ。
この控えめな奥さんが、あの糞尿まみれのトラップをどんな心境で考えたのか聞いてみたいけれど、いまはそれどころじゃないから触れないでおくにゃ。
ウチは紅ファミリーのほうへ向き直りながら、得意顔で語りだす。
悔しくてたまらんという感じのボスとその子どもたち。
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ちなみに、猫の世界にもイジメはあるにゃ。
ウチがいまやっているのが、立場の強い者が弱い者を
でも、紅には不意な襲撃で追いかけまわされたりパンチされたりしたにゃも。
ウチの言葉に同意したように、イザベラが少し首を動かして
イザベラが隣にいる相手に優しく語りかけると……
紅は不快感を封じ込めるように、両目のまぶたを閉じた。
思わせぶりに言って、ウチはニヤリと笑みを浮かべた。
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