第156話 本気の力②
文字数 1,158文字
俺を打ち負かそうと、トウとリャクが両サイドからジャンプ攻撃を仕掛けてきた。
俺は仁王立ちのまま両腕をひらいて構える。
狙いはもちろん
左右に構えた俺の拳を目にして、トウとリャクがハッと息を呑んだ。
だが、もう遅い。
俺は右と左へ勢いをつけて両手を突き出した。
二つの拳が左右から迫るトウとリャクをドンッと打ち据える――!
腹を強打する熱い衝撃。
ふたりはそれぞれ弾かれるようにしてふっ飛ばされていく。
受け身をとれず、トウとリャクは壁に叩きつけられた。
ふたりとも金属板の上に倒れ込むと、悔しそうに爪を立てる。
トウとリャクは、
けれどもその場に
俺は両手を構えて宣戦布告する。
紅はそれを見て焦りをおぼえたように顔をしかめた。
俺は体勢を変えて紅のもとにゆっくりと歩み寄る。
俺は改めて二足立ちになり攻撃態勢に入る。
研ぎ澄まされた
(ログインが必要です)