第127話 試練の先へ②
文字数 931文字
ねこねこファイアー組の
キンメさんの言うとおりだ。
ボクはビビりだから、すぐ慌ててしまう。
キンメさんはボクを見ながら、ちょっと
キンメさんは背を伸ばしてボクの首の裏側を確認する。
熊介さんにもしものことがあったら……
想像するだけで、瞳に涙が浮かんでくる。
言い終えた途端、体からサーッと血の気が引いていく。
どうやら体力の限界みたいだ。
意識はボンヤリしてきたけれど、ずっと心にあったボスの言葉がほのかな輝きを帯びて蘇った。
ボスはボクを信じてくれた。
ボクはボスの期待に応えることができたのかな……?
ホッとすると同時に、いくつかの想いが頭の中から湧きあがる。
祈りを呑みこむように、闇の幕が下りる。
視界が完全に閉ざされて、ボクの意識は光のない世界へと落ちていった。
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