第150話 瓦解②
文字数 1,156文字
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キンメの登場に続いて、今度は見知らぬ猫が現れた。
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俺は目を
見た目から察するに、メス猫なのは間違いねぇが……
するとメデアとイソルダが金属板から身を乗り出し、謎のメス猫を見て目を見張った。
嫁の顔を目にして流れる微妙な空気。
俺も他のみんなも、嫁の外見にケチをつけるようなことは何ひとつ言っちゃいねぇ。
だが俺らの反応を目にした紅は、烈火のごとく怒りだした。
どんな相手を好もうが、そいつの自由だ。
俺だって他のヤツらから、メス猫の趣味がよくないと言われることもある。
などと話が逸れたところへ――
インテリが真面目な顔で疑問を
俺は改めて紅の嫁に目を向ける。
淡い色の毛につつまれた顔からは、いかにもワケありという暗い雰囲気が漂っている。
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紅は不敵な笑みを絶やさぬまま、チラリとヨウを見やる。
ヨウは
相変わらず状況は危うい。
紅が力押しすれば、ヨウはいつでも落下させられる状態にあるからだ……。
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