王済7  馬キチ王武子2

文字数 474文字

王済(おうさい)、宮廷を歩いていた時に
小役人が目の前を通りがかった。
それにブチ切れて、小役人を殴打!

いやいやアンタ……。

そう言う振る舞いがクソ認定され、
洛陽(らくよう)の郊外におんだされた。
蟄居先は洛陽の北にある山、
(ぼう)山のふもと。

その辺りは人口も多く、
地価も高い。

だが王済、知ったことではない。
金にものを言わせ周辺の土地を買収、
騎射のための運動場を建設。

しかもその運動場を囲う柵は、
何と、お金で組み立てた。

周辺のひとたちは、この運動場を
「金溝」と呼んだそーである。



王武子被責,移第北邙下。于時人多地貴,濟好馬射,買地作埒,編錢幣地竟埒。時人號曰「金溝」。

王武子は責めを被り、第を北邙が下に移す。時に人多く地貴かれど、濟は馬射を好まば、地を買いて埒を作り、錢幣を編みて埒が地竟とす。時の人は號して曰く「金溝」と。

(汰侈9)



何やってんだこいつ(まがお)

示威行動のようにも見えますですね。「おい洛外の片田舎もんども、俺はお前らなんぞとは格が違うんだからな」的な。まぁおんだされる原因のことと言い、その後の行動と言い、ウォッチ対象ならばともかく、お友達にはなりたくないものである。
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