孝武3 長星を肴とす
文字数 286文字
彗星が夜空に現れた。
孝武 さま、どうにもこれが
凶兆に思えてならない。
夜、華林園 で酒杯を呷る孝武さま。
そして、彗星に杯を掲げ、嘯くのだ。
「長星よ、お前に杯を勧めよう。
なあに、万年を生きた天子なぞ
おるものかよ」
太元末、長星見。孝武心甚惡之。夜、華林園中飲酒、舉桮屬星云:「長星、勸爾一桮酒。自古何時有萬歲天子?」
太元の末、長星が見ゆる。孝武が心は甚だ之を惡む。夜に華林園中にて飲酒す。桮を舉げ、屬んに星に云えらく「長星、爾に一桮の酒を勸む。古えより何ぞの時にて天子に萬歲有らんか?」と。
(雅量40)
いや妾にセクハラして、その恨みで殺された人にそんなキメ台詞吐かれてもですね?
凶兆に思えてならない。
夜、
そして、彗星に杯を掲げ、嘯くのだ。
「長星よ、お前に杯を勧めよう。
なあに、万年を生きた天子なぞ
おるものかよ」
太元末、長星見。孝武心甚惡之。夜、華林園中飲酒、舉桮屬星云:「長星、勸爾一桮酒。自古何時有萬歲天子?」
太元の末、長星が見ゆる。孝武が心は甚だ之を惡む。夜に華林園中にて飲酒す。桮を舉げ、屬んに星に云えらく「長星、爾に一桮の酒を勸む。古えより何ぞの時にて天子に萬歲有らんか?」と。
(雅量40)
いや妾にセクハラして、その恨みで殺された人にそんなキメ台詞吐かれてもですね?