桓温11 謝万のアホと謝安
文字数 828文字
ど派手に敗北した後のことである。
「
謝万のぼんくらに任せれば
ああなることは目に見えていたろうに。
何故ヤツは止めなかったのだ」
すると桓伊は答える。
「分かってはいても、
言うのを憚られたのでしょう」
すると桓温さま、かっとキレる。
「あの弱虫にか!?
どこに憚るいわれがある!」
桓公問桓子野:「謝安石料萬石必敗。何以不諫?」子野答曰:「故當出於難犯耳。」桓作色曰:「萬石撓弱凡才、有何嚴顏難犯?」
桓公は桓子野に問うらく「謝安石は萬石の必ず敗るるを料れるに、何をか以て諫めざらんか?」と。子野は答えて曰く「故より、當に犯し難きに出づるべきのみ」と。桓は色を作して曰く「萬石は撓弱にして凡才なり。何ぞ嚴顏の犯し難き有らんか?」と。
(方正55)
桓伊
全くもって目立たないがかなりの名将で、
そしてこう分厚く書いてるだけあって、東晋の武将の中じゃかなり好きな人物です。つーか桓温さまも理解してほしいもんですが、そこをストレートに言えるくらいの性格だったら謝安四十歳まで引きこもってるわけないでしょうよ。