左思3  潘岳と左思

文字数 414文字

イケメンの潘岳(はんがく)はまた心持もゆったり。
若かりし頃、弾弓を持って
洛陽の町に出れば、その周りに
女の子たちが集まり、手を繋いで囲んだ。

おっなにそれ! ええやん!

超絶ブサイクの左思(さし)くん、
ワイも、ワイも! と
同じような格好でお出掛け。

そしたら婆さんたちに
つばを掛けられまくった。

泣いて帰った。



潘岳妙有姿容,好神情。少時挾彈出洛陽道,婦人遇者,莫不連手共縈之。左太沖絕醜,亦復效岳遊遨,於是群嫗齊共亂唾之,委頓而返。

潘岳は妙なる姿容、好き神情有り。少き時に彈を挾み洛陽の道に出、婦人に遇わば、手を連ね共に之を縈がざる莫し。左太沖は絕だ醜く、亦た復た岳を效じ遊遨せるも、是に於いて群嫗は齊しく共に亂れ之に唾し、委頓し返る。

(容止7)



左思
文人としては古代の名文家にも引けを取らないレベルのひと、とされた。が、超絶ブサイクだったせいでいろいろ割を食ったようである。分かるよ……コンプレックスは、才能を育てるよね……まぁ大体の場合ねじ曲がるけどね……
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